第73期駒場祭委員会に発生原因不明の余剰金が存在することが分かった。同委員会が12月9日付の資料『Almighty』の中で駒場祭の企画代表者向けに説明した。今後余剰金が生じた原因を調査し、報告書をウェブサイトに掲載する。
余剰金の額は703万410円。第72期駒場祭委員会の決算では、次年度への繰越金が662万3040円だった。しかし、2022年5月1日時点で駒場祭委員会には1365万3450円の財産があったという。余剰金は「留保金」として計上し、原因が明らかになるまで使用しない予定。
同委員会財務局が夏季休暇中に行った、第72期委員会決算の監査作業を経て余剰金の存在が確認された。「ずれ」の存在は8月上旬に承認された第73期委員会本予算案の編成時期から認知されていたものの、公表は第72期の監査作業を待つ形になった。未払いなどがないことを確認していたためだという。補正予算案に余剰金を「留保金」として収入・支出の双方に反映する決議が、10月16日の駒場祭委員会総会で提出され、承認。翌日、学内向けに決議を公示していた。
駒場祭委員会はオリエンテーション委員会を通して、学生から1人当たり2500円を駒場祭運営費として入学時に任意で徴収している。同委員会は「巨額の不明収入が見つかったことを重く受け止めるとともに、信頼回復と再発防止のために尽力して参ります」としている。