就活では多くの企業を見た上で進路を選択することが重要だ。しかし多種多様な業界の仕事について話を聞く機会はそう多くない。そこで今回は幅広い業界から五つの企業を訪問。東大出身者に現在の職務と就活・転職時の経験について聞いた。会社や職業の実態だけでなく、キャリアプランを考える上で参考になる情報をお届けする。今回はクニエに勤めている原元美黎さんに話を聞いた。(構成・安部道裕、取材・佐藤健)
Profile
☑︎新卒入社 ☑︎学部卒
☑︎入社6年目 ☑︎文系
専門性を高め企業をサポート
変化する社会で企業は多様な問題を抱える。その解決のサポートを担うのがコンサルタントだ。原元さんは製造業を中心とした企業のグローバル経営管理分野を担当。ITツールを用いて会計などの情報や分析データに基づいた迅速な経営の意思決定ができる仕組みを提案し、DX推進の支援を行う。
現在は在宅勤務が主。週1回程度顧客企業での対面の打ち合わせがある。業務は顧客企業との会議とその準備が毎日3、4時間ほどを占める。内容は経営管理業務の課題の洗い出しから、解決の道筋の提示、必要に応じたITツールの実装支援に至る。
クニエでは入社後3カ月間の座学ののち、実務を体験するOJT、海外研修が計1年ある。OJTで複数のプロジェクトへ参加する中、専門性を高めるため、現在の担当分野を志望。大学で得た会計の学びを基盤に、体験しないと分からない会社の業務形態やそれに基づいた経営管理の知識を得られている。現在は担当領域の計画の立案から進行まで広い裁量で仕事を行えるように。「提案だけでなく実行・定着の支援まで行うクニエでは、それぞれの業務を理解するコンサルタントだからこそできる組織間の調整や、実行の際の障壁を取り除くことも支援します。だからこそ、顧客と走りきって喜びを分かち合うことができ、やりがいを感じます」
プロジェクトごとにメンバーが変わることはコンサルティング会社ならではだが、新たな関係から都度得られるものもある。
3年次の秋ごろから就活を意識し冬から本格的に開始。「自分が今までどう考えて生きてきて、これから何をやりたいのか」に向き合う時間が長かったと振り返る。日本企業へ貢献したい、特にものづくり全般に関わりたいと考え、大学での学びを生かし多くの企業と密にやり取りできるコンサルタントに絞った。クニエを志望したのは、方針や理念が自分の考えと一致していると会社説明会や面接で確かめられたためだ。
今後もクニエで働き続けたいと話す原元さん。「経営管理だけでなく、隣接する生産や販売の領域にも関わった上で、経営層と現場両方の視点を持って仕事ができるようになることが目標です。キャリアを積み、案件を開拓する立場にもなりたいですね」
入社後も継続的な勉強の必要がある。「勉強も良いが学生の間に海外への渡航など多くの体験をして見聞を広めてほしい、社会人になって想像の領域が広がると思います」と語る。就活生に「その会社で働く理由を自分で決めることが大事。自分の決めたことだからと前向きに取り組めるはずです」とエールを送った。
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