東大は8月26日、これまでに学内で接種した新型コロナウイルスワクチンの中に、一部報道で報じられた異物混入の可能性が否定できないワクチンが含まれていたと発表した。26日以降に接種されるものには含まれていないという。詳細については「改めてお知らせを出します」としている。東大は現在、ワクチン接種の予約を一時的に停止しているが、因果関係は不明。
一部報道によると学内接種にも使用されるモデルナ製のワクチンに異物が混入されているという報告が国内の八つの接種会場で39件寄せられたという。これを受け国内で流通を担う武田薬品工業は、異物混入の可能性が否定できないロット(製品単位)のワクチン使用を取りやめるよう要望している。これまでに異物混入の可能性のあるロットのワクチンに関係するとみられる健康被害の報告はないという。
【8月26日午後0時42分追記】
東大は8月26日正午にワクチンの異物混入を受けた今後の見通しを発表した。発表によると9月3日接種分までの予約は有効で、それ以降の予約については現在新規受付を停止している。
武田薬品工業が異物混入の可能性が否定できないとして発表したうちロット番号3004667のワクチンが東大に納入されており、8月18日の一部と19日から25日の全ての接種ワクチンが該当するという。
【8月27日午後4時54分追記】
東大は8月27日午後3時ごろに新型コロナウイルスワクチンの新規予約受付の再開を発表した。東大によると、27日の午後2時には当日中に不足分のワクチンの追加納入が可能であるという連絡があったという。
【記事修正】8月26日午後0時42分 発表を受け、記事タイトルを「東大、異物混入の可能性が否定できないワクチンを過去に接種と発表 一部報道受け」から「東大、異物混入の可能性が否定できないワクチンを接種と発表 一部報道受け」に変更しました。