東大はネットインフラ環境の充実を目指し、1月からUTokyo Wi-Fiを含む全学無線LANシステムのアップデートを行うと発表した。接続先やUTokyo Wi-Fiアカウント発行方法の更新に加え、eduroamアカウントとUTokyo Wi-Fiアカウントの一本化など教育・研究活動の利便性向上を目指す。
まず、接続先(SSID)が従来の「UTokyo-WiFi」から「0000UTokyo」に変更される。移行中の現在は両方のSSIDが利用可能な学内施設もあるが、当局は原則として0000UTokyoへの接続を推奨。0000UTokyoが利用できない場所でのみUTokyo-WiFiへの接続を呼びかけている。UTokyo Wi-Fiアカウントの発行方法も変更されるが、既存のアカウントは引き継ぐことが可能なため、直ちに新たなアカウントを発行する必要はない。UTokyo Wi-Fiアカウントに関する変更点としては①有効期限が半年から1年へ延長②パスワードをアカウントメニューの画面上でも確認可能③国外ネットワークからアカウントメニューへアクセス可能-など、利便性の改善を目指すアップデートが見られた。
加えて、UTokyo Wi-Fiアカウントでeduroamに接続できるようになる。eduroamは教育研究機関の間で無線LANの相互利用を実現するネットワーク。UTokyo Wi-Fiアカウントとは別にeduoramアカウントを発行する必要があったが、今回のアップデートで両者が一本化されることとなった。一本化の対象になるのは今年1月以降に発行されたUTokyo Wi-Fiアカウントで、当面の間は東大のシステムで発行した既存のeduroamアカウントも引き続き利用可能だ。
年度ごとの情報セキュリティ教育は今後も実施され、受講しなかった場合はUTokyo Wi-FiアカウントによるWi-Fi利用ができなくなる。SSIDは今年2月末をめどに更新作業を進め、最終的には学内の全ての場所で0000UTokyoに接続ができるようにしていくとしている。
【記事訂正】2023年2月8日1時29分、最終段落1文目の「UTokyo Wi-Fiとeduroamの利用ができなくなる」を「UTokyo Wi-FiアカウントによるWi-Fi利用ができなくなる」に訂正しました。