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2020年8月13日

「投げ銭」・シェアで硬式野球部を応援! オンラインでの新しい応援が大学スポーツに

 新型コロナウイルス感染症の流行を防ぐため、スポーツ観戦の在り方は変容を迫られている。8月10日に開幕した東京六大学野球もその一つだ。会場の神宮球場では、入場者数が3000人に制限。大声での応援を控えるよう呼び掛けられ、ほとんどの観客は拍手を主とする新しい応援の在り方を実践していた。しかし、応援の変容が生じているのは、試合会場に限った話ではない。

 

 ミクシィが拠出するアスリートフラッグ財団は、東京六大学野球春季リーグ戦とのタイアップ企画で「六大学野球応援合戦ONLINE」を開催する。ユーザーは同財団が運営するサービス「Unlim」を通したギフティング(投げ銭)や、SNSでの特設ページのシェアによって、リーグ戦に臨む硬式野球部を応援できる。各チームはユーザーのギフティングやシェアによって獲得した応援ポイントを競う。

 

 Unlimはファンとアスリートをつなぐ新たな応援の形として今年2月にスタートしたギフティングサービス。利用者のギフティングがアスリートに還元されるもので、8月10日現在、スキージャンプの高梨沙羅選手やサッカーJリーグのFC東京などが参加している(参加中のアスリート・チームの詳細はこちらから)。

 

 東京六大学野球とのタイアップでは、ギフティングされた額の約7〜8割が硬式野球部に還元され、部活動の運営費や練習設備の拡充・修繕などに充当される予定だ。ギフティングの還元の他、SNSでのシェアで「1エール」、ギフティングで「2〜3エール」の応援ポイントが各チームに付与され、ポイント数の合計が競われる。

 

 Unlimを通して見えてくるのは、こうした応援の在り方の変化だけではない。Unlimに参加しているアスリートやチームはプロがほとんどだ。大学スポーツにも東京六大学野球のような人気リーグや人気選手が存在するが、それ自体職業であるプロスポーツとあくまで学生の課外活動の一貫である大学スポーツは性質が大きく異なることは明らかだろう。プロスポーツとは異なる位置にある大学の運動部にギフティングという文化を持ち込むことは挑戦的な試みだ。SNSやギフティングなど近年身近になったサービスと大学スポーツがどのような関わりを見せるのか。今回のタイアップは新型コロナウイルスの流行によって試合会場での応援が制限される中、大学スポーツの在り方や応援の在り方の将来を占う重要なものになると考えられる。

 

東京大学野球部の応援はこちらから

 

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