「ワクワクする未来へ」
本郷キャンパスで6〜8日、東大と韓国の学術振興財団CIASが共催する国際会議、東京フォーラム2019が開催された。現代世界の課題や未来社会の在り方を考えることが目的で、今年が初開催となる。研究者、政治家、実業家など第一線で活躍する有識者120人以上が世界各地から東大に集まった。
初日の基調講演では建築家の隈研吾教授(工学系研究科)、元コスタリカ副大統領のレベカ・グリンスパン氏、ノーベル化学賞受賞者の野依良治氏が登壇。経団連会長の中西宏明氏らによるパネルディスカッションなども行われた。7日には藤原帰一教授(法学政治学研究科)らによるパラレルセッションが、8日には芸術家のスプツニ子!氏らの特別講演が催された。
特に注目を集めたのが、初日に行われた、実業家の孫正義氏と中国の大手IT企業「阿里巴巴集団」創業者のジャック・マー氏の対談。2人の生き方やAIなど話題は多岐にわたった。
対談のハイライトは、2人が初めて出会った時のエピソードだった。20年ほど前、孫氏は中国でのインターネットビジネス拡大を画策。投資先を探すために面談した起業家の1人がマー氏だった。他の起業家がビジネスプランの説明をする中、マー氏だけはお金の話を一切せず、将来のビジョンや夢を熱弁。孫氏は一気に心をつかまれたという。対談を通じて両氏とも、お金儲けのためではなく、ワクワクする未来の実現に情熱を持って行動していることを何度も強調した。
この記事は2019年12月17日号から転載したものです。本紙では他にもオリジナルの記事を公開しています。
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編集後記
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