イベント

2017年3月12日

学生主導で「東大をもっとワクワクする大学に」 20日に本郷でイベント 新入生も歓迎

 

 東大の学生・大学関係者らがより良い東大を目指して議論する「トウダイカイギ」が3月20日、本郷キャンパスで開催される。昨年3月以来の第2回となる今回は、参加した学生に大学への運営意識を持ってもらうことが目的。大学の運営主体である学生・教職員・卒業生が集まり、東大への問題意識や今後の展望を議論する。

 

 イベントは「パネルディスカッション」「分科会」「全体発表」「アフターセッション」の4部構成となっている。

 

パネルディスカッション

 パネルディスカッションでは「東大の現在とこれから」をテーマに、東大を取り巻く状況を議論する。登壇者は現役の東大生と、それぞれ産官学の視点で招かれた有識者3人。「グローバル化、技術革新の中でどう東大は勝てるか?」「産官学連携、大学教育の未来は?」「東大生の未来は?」といった話題を通じ、参加した学生が東大の現在の立ち位置を認識できるよう設計されている。

 

<登壇者(予定)>

杉山大樹さん

 東大発オンラインメディア「UmeeT」編集長。東京大学4年(休学中)。

 

 

 

清水信哉さん

 東大発電子回路ベンチャー「AgIC株式会社」代表取締役。

 

 

 

神代浩さん

 文部科学省科学技術・学術総括官。東大を含む国立大学の改革事業や研究支援に尽力。

 

 

 

堀井秀之教授(工学系研究科)

 東大のイノベーション人材教育プログラム「i.school」エグゼクティブ・ディレクター。

 

 

 

分科会

 その後の分科会では、参加した学生が個々人の興味に応じ、国際・地方・女子・学び・カルチャーの五つのテーマに分かれて大学関係者・卒業生らと共に具体的な解決策を議論し提案する。各分科会の切り口から東大の課題を洗い出し、目標や解決策のアイデア創出を目指す。パネルディスカッションで広い次元でマクロ的な東大を捉え、分科会では学生視点でミクロ的な東大に目を落とすという枠組みになっている。

 

 各分科会には、その分野に精通し学生の指針となるような有識者が参加する。例えば、国際分科会のパネリストとして国際的な大手企業で働く社会人が、カルチャー分科会のパネリストとして東大卒で多方面で活躍する喜多恒介さんが参加する予定だ。

 

全体発表・アフターセッション

 各分科会で話し合われた内容は、全体発表の場で共有される。またアフターセッションでは立食交流会を実施する予定だ。

 

トウダイカイギが目指すもの

 トウダイカイギが目指すのは「主体的な学生の手で、進化し続ける東京大学」の実現だ。この目標達成に向け、2016年3月には第1回のトウダイカイギが開催された。第1回には約150人が参加し、「駒場の商店街の活性化を目指したイベントづくり」「東大卒の女性を描いた漫画の配布」といったアイデアが飛び出した。

 

第1回の最終発表では多くの具体的なアイデアが飛び出した(撮影・竹内暉英)
写真はトウダイカイギ実行委員会提供
写真はトウダイカイギ実行委員会提供

 

 これらのアイデアは、既に具体的なプロジェクトとして動き出している。

 

 例えば駒場東大前商店街の活性化などを目指して活動する学生団体として、東大生19人で構成される「KOMABACK」が誕生した。KOMABACKは5月に駒場で開催されたフリーマーケットに自作の屋台を出動させたり、駒場祭で都市計画の専門家などを交えて駒場の未来を語り合うトークセッションを開催したりと、精力的な活動を続けている。

 

 漫画配布についても、実際に「進研ゼミ風」の漫画が東大の学生に依頼して作成された。五月祭や女子高生のための東大説明会などで配布される予定となっている。

 

 

 「トウダイカイギを通じて、一人でも多くの学生に東大への運営意識を持ってもらえたらうれしいですね」と広報責任者の熊澤陸さん(文Ⅲ・2年)は期待する。トウダイカイギは、東大に関係する人々が知恵を寄せ合い、次なるプロジェクトの種がまかれる場所だ。「今後の東大を担う新入生こそ、ぜひ参加してほしいですね」

 

イベント概要

第2回トウダイカイギ

日時:2017年3月20日(月)10:00~20:00

場所:東京大学本郷キャンパス

参加費:無料

参加人数:学生250人・社会人(大学関係者、東大OBを含む)50人

 

プログラム

 

詳細:https://m.facebook.com/todaikaigi/

問い合わせ先:todaikaigi2017@gmail.com

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