東大は20日、東京大学基金内のプロジェクトとして「新型コロナウイルス感染症緊急対策基金」の寄付募集を開始した。第1次の募集期間は同日〜6月30日。
同基金は東大が実施する未来社会協創事業のために設置された「未来社会協創基金」の一環。第1次期間に集まった寄付金は治療薬やワクチンの開発など新型コロナウイルス感染症(COVID―19)の医療対策のうち、即時性のあるものに活用される。使途の詳細は同基金運営委員会の提案の下、五神真総長が決定する。
21日には五神真総長が、COVID―19関連では3回目となる総長メッセージを発表した。五神総長は、東大が迅速にPCR検査を実施できる検査機器の導入や、新型コロナウイルスに対応するICU(集中治療室)の整備、中等症患者に対応する病棟の開設などの医療体制の充実を図ってきたと説明。加えて、早急に実行すべき取り組みとして学習環境の整備や、財政的基盤が脆弱な東大発のベンチャー企業に対する支援などを挙げた。
この記事は2020年4月28日号から転載したものです。本紙では他にもオリジナルの記事を掲載しています。
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