東大は17日、東大の博士課程に在籍している学生を対象に3MT研究コミュニケーションコンテストをオンラインで開催し、ダイアン・バレンズエラ・グバタンガさん(新領域創成科学)が優勝、パン・ユーメンさん(農学生命科学)が準優勝を果たし、アハメド・タジビールさん(医学系)が、プレゼンテーションを視聴した学生・教職員による投票の結果ピープルズ・チョイス賞を受けた。3MTに参加した学生らは、専門家以外の聴衆に向け、1枚のスライドを用い、3分間の英語のプレゼンテーションで自らの研究内容を説明した。
優勝したグバタンガさんは、使用済み食用油を水素燃料に変える研究について発表した。「この容器に25メガパスカルもの圧力を加えます──25メガパスカルっていうのは、あなたの親指の縁に2頭の大人の象が立っているぐらいの圧力ですよ」。研究に携わったことのない人間にも分かりやすく伝える工夫が光った。
3MTは、大学院生の研究コミュニケーション能力の育成などを目的として2008年に豪・クイーンズランド大学で初めて開催され、現在では世界85カ国以上・900以上の大学で開催されている。東大での大会は2019年から行われており、今年で3回目。優勝したグバタンガさんは、10月にクイーンズランド大学がオンラインで主催する3MT国際大会に参加する。