今回紹介するのは、TOB(東大オリジナルバンド研究会)、東大唯一のオリジナルバンドを専門にしたサークルだ。他の多くのサークルが、コピーバンド、つまり既にあるバンドの楽曲を演奏しているのに対し、TOBのバンドは、全員が自分たちで曲を作り、アレンジし、演奏やレコーディングを起こっている。
2度の学園祭を含む年間5回ものライブを行い、年度末にはコンピレーションCDを製作している。音源はウェブ上で公開され、以下のプレーヤーで聴くことが出来る。
ギター、ピアノ、ベース、ドラムのリズムが複雑ながら気持よく絡みあうポップ・ロック「花火」で始まったと思えば、2曲目には重厚なハードロックに透明感のある女性ボーカルがコントラストを生む「Leave Me」。さらにインストゥルメンタル曲を含む9曲が収録されており、非常にバラエティ豊かな一枚になっている。
代表の長友さんに話を聞いた。
―まず、長友さんがどうしてTOBに入ったのか、という体験談を聞かせてもらえますか?
高校の頃からバンドをやっていて、オリジナル曲を作ることに興味がありました。「閃光ライオット」という10代限定のロック・フェスティバルに出るのが目標で、そのイベントに出場するためにバンドサークルを探していたときにTOBを知りました。ちょうどいま、音源審査に向けてレコーディングをしているところです。
―どんなメンバーが集まっていますか?
現在60人ほどが加入していて、15のバンド、ユニットがあります。東大だけでなく、いろいろな大学の人がいます。ジャンルは、ロックが好きという人が多いです。けれど、その中でも好みはかなり分かれているので、自分と方向性の合う人も見つかるし、他のジャンルの刺激を受けるということもありますね。
―普段の活動はどのように行ってますか。
一度バンドを組んだら、そのバンドごとの活動が中心になります。メンバーの間で都合が合わせられるので、兼サーや別の活動もやりやすいと思います。今年からは、部会で横のつながりを作ったり、初心者・未経験者向けに、現メンバーによる作曲や楽器の講習会も企画しています。
―これからバンドを始めたい、と思っている人には、どんな風にメンバーを見つけることが出来るか、という点が気になるところだと思います。その辺りを詳しく教えていただけますか。
「結成会」というイベントが4月の25,26日にあります。加入希望者は、あらかじめ自分の楽器の希望や経験、こういう音楽をやりたい、というのをウェブで登録しておいて、その一覧を見ながら、結成会の場で話しあって決めていきます。もしメンバーが足りない場合は、他のメンバーがサポートとして入ってくれる、というところがサークルの強みですね。
―立ち上げてからまだ3年目の若いサークルということですが、今後の展望について教えて下さい。
まだまだ知名度が低いので、沢山の人に知ってもらって、メンバーを増やしていくことが一番の目標です。オリジナルバンドをやってみたい、と思っている人にしっかり届くように、存在感を持つサークルになりたいですね。また、東大には沢山のバンドサークルがありますが、そこで活動する中でオリジナル曲もやってみたい、と思った人が活躍出来る場所にもなれたら、と思います。そのため三年、四年からの参加も歓迎しています。
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「メンバーみんなで、1から何かを作り上げること」が、オリジナルバンドの最高の面白さだと長友さんは語る。頭に思い描いていたイメージが、スタジオの中で形になっていく面白さは何にも代えがたいもの。そうしたTOBの魅力を最初に知ることが出来る新歓ライブが、4月18日土曜日、12:40~、7号館743教室で行われる予定だ。オリジナルバンドを始めてみたい、と思っているひとはまずはこれを聞きに行ってはどうだろうか。新歓活動についての情報がほしい場合は、以下の連絡先へ。
twitter:@tob_theoriginal
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