8日29日-30日、神楽坂セッションハウスにて、ジャグリングと舞台芸術の新たな可能性を見せるイベント「TJS―シアター・ジャグリング・ストリーム 2015」が開催される。2日間の公演で、6団体がそれぞれ個性あふれるパフォーマンスを行う予定。
イベントのタイトルとなっている「シアタージャグリング」という名称はきっと耳慣れないものだろう。これは、今回のフェスティバルを開催するにあたって作られた造語で、「ジャグリングを基盤として広がり、作られた舞台芸術」という意味を込めて名付けられたものだ。(TJS2015主催者挨拶より)
こうした造語を作る必要があるのも、このジャンルがまだ非常に新しいからだ。ジャグリングは、例えば演劇のような、舞台上での上演を前提とする芸術とは異なる文化を持っている。その出自からしても、二つの異なる文脈を挙げることができる。一つは、「ペン回し」や「ヨーヨー」のような、個人の趣味で技術を磨き楽しむもの。もう一つは、いわゆる大道芸やサーカスといった、エンターテインメントの文脈だ。
個人の趣味として楽しまれてきた「ジャグリング」は、近年爆発的に人口を増やした結果、ガラパゴス的に多様化していった。エンターテインメントの方向だけでなく、新体操に似た「競技性」、陸上競技のように「記録」を追及するもの、そして「シアタージャグリング」のように舞台芸術へと接近するもの。それぞれのジャンルが個性的な進化を続けている。既存の舞台芸術と比べると、「奇異」に映るかもしれないが、逆に言えば思わぬ「掘り出し物」が見つかるかもしれない。
新しいジャンルと書いたが、シアタートラムで公演を成功させた「ながめくらしつ」や、海外ツアーを敢行中の「イル・スペオピーレ」は、既に高い評価を得ており、純粋なエンターテインメントとして、胸を張っておすすめ出来る舞台だ。そうした第一線で活躍するプロ集団から、社会人や学生を中心とした勢いのあるアマチュアまでが一堂に会するこのイベント。まさしく「ここまできている」という驚き、そして「ここからはじまる」という希望とエネルギーに満ちたものとなるだろう。
以下は出演者団体の動画
イルスペ「be animal」PV
ながめくらしつ「おいていったもの」鳥の演劇祭でのPV
社会人ナイト「気まぐれ」PV
AAPA「見えなくなるだけで消えない」ダイジェスト
ピントクル「DOTS & HALLS」PV
CwC「砂漠の声をきく」PV
イベント概要
日時:
2015 年8 月29 日(土) 13:00〜 17:30〜
2015 年8 月30 日(日) 13:00〜 17:30〜
出演団体:
Aプログラム(8/29(土)13:00〜 17:30〜)
Circus without Circle
社会人ナイト
ながめくらしつ
Bプログラム(8/30(日) 13:00〜 17:30〜)
Juggling Unit ピントクル
AAPA
イル・スペオピーレ
料金:
1公演チケット: 3500 円
2公演通しチケット : 6000 円
※2公演通しチケットは,Aプログラム・Bプログラムそれぞれ1公演ずつ観覧の場合適応
予約:
会場:
〒162-0805
東京都新宿区矢来町 158
webサイト: