英国の教育専門誌タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)は10月9日、世界大学ランキング2025を発表した。東大は前回より順位を一つ上げ、2016年以降最高となる28位だった。
THE世界大学ランキングでは教育・研究環境・研究水準・産業・国際性の五つの分野について各大学のスコアを算出する。算出に使われる指標は17個。東大は教育(94.1点)、研究環境(94.2点)、産業(100点)においては高評価を維持した。論文の引用数などを評価した研究水準(68.3点)は昨年から0.5点上昇したものの、600位を下回った。留学生の割合や国際協力などを評価した国際性(50.4点)は昨年から0.7点上昇したが、800位を下回り、依然として課題が残る結果となった。
首位は9年連続となる英オックスフォード大学。上位10校は英米の大学が独占した。ブラジル、サウジアラビア、アラブ首長国連邦の大学が新たに上位200校に入った。一方アジアの大学は中国から清華大学(12位)、北京大学(13位)、復旦大学(36位)、浙江大学(47位)、シンガポールからシンガポール国立大学(17位)と南洋理工大学(30位)、香港から香港大学(35位)と香港中文大学(44位)が上位50校に入った。日本からは上位200校に東大のほか京都大学(55位)、東北大学(120位)、大阪大学(162位)、東京工業大学(現・東京科学大学、195位)が入った。