東大は7月27日、東大生と東大教員計391人分の個人情報を紛失したと発表した。総合文化研究科の教員が7月9日、本郷キャンパスでのイベント参加中にかばんを盗まれ、その中に個人情報が保存されたノートPCが入っていたため。保存されていたのは、被害に遭った教員が2016~18年度に担当した英語授業の一部の受講生384人の氏名、学生証番号、成績を記したファイルと、非常勤講師7人の氏名、生年月日、住所、連絡先などを記したファイル。ノートPCを盗まれた教員は、所轄の警察署に被害届を提出している。
盗難にあったノートPCは、特にファイルシステムの暗号化はされていなかったが、27日時点で情報流出や不正利用の事実は確認されていないという。石田淳総合文化研究科長・教養学部長は「個人情報を紛失するという事態を招き、多大なご迷惑をお掛けすることになりましたことを深くお詫び申し上げます」と謝罪している。情報が流出した学生にも事態を説明し、謝罪するメールを送っている。
東大では2016年にも、産学連携本部の構成員がドイツに出張中ノートPCが入ったかばんを盗まれ、ノートPC内に保存されていた一部東大生の氏名、住所、電話番号、メールアドレスなどを紛失している。