英国の教育専門誌「タイムズ・ハイアー・エデュケーション(THE)」が3月27日に発表した世界大学ランキング日本版で、東大は総合81.9点(100点満点、以下同様)で2位だった。1位は昨年度東大と同率首位だった京都大学で、東大は2017年のランキング開始以来初の首位陥落。国際性と教育成果で京大と差がついた。(表)
評価は学生1人当たりの資金などの「教育リソース」、高校の進路指導担当教員への調査などに基づく「教育充実度」、企業の人事担当者や研究者への調査を基にした「教育成果」、学生と教員の外国人比率などに基づく「国際性」の4分野を合計16項目に分けて実施。東大は「教育リソース」で1位の87.0点、「教育成果」で京大に次ぐ2位の97.3点だった。今年度から学生調査が加味される「教育充実度」は79.9点と、昨年度比約19.8点減。例年課題の「国際性」は63.8点で、昨年度比1.2点減だった。
本ランキングはベネッセコーポレーションの協力の下、国内の大学を対象として、分野別に150位まで作成された。研究力に着目する通常のランキングと異なり、教育力を重視する。