英国の教育専門誌タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)は9月27日、世界大学ランキング2024を発表した。東大は前回より順位を10上げ、2016年以降最高となる29位だった。
今年は指標が大幅に改定され、教育・研究環境・研究水準・国際性・産業の五つの分野について、各大学のスコアを算出。指標は13から17に増えた。東大は教育(93.9点)、研究環境(94.2点)において高評価を獲得。産業(100点)は、今年度追加された「特許」の指標で高い評価を獲得したことで、前回から13.3点の上昇を見せた。一方で、論文の引用数などを評価した研究水準(67.8点)や、留学生の割合などを評価した国際性(49.7点)はいずれも上位50校中最下位であり、課題が残る結果となった。
首位は8年連続となるオックスフォード大学。上位10校は英米の大学が独占した。一方アジアの大学は、中国から清華大学(12位)、北京大学(14位)、上海交通大学(43位)、復旦大学(44位)の4校が上位50位にランクインし、前回よりも2校増やした。そのほかにシンガポールからシンガポール国立大学(19位)と南洋理工大学(32位)、香港から香港大学(35位)が上位50校に入った。日本からは上位200校に東大のほか、京都大学(55位)、東北大学(130位)、大阪大学(175位)、東京工業大学(191位)が入り、各大学で大幅に順位を上げた。