イベント

2019年7月16日

TeaTime Tech Lab. 2019開催 情報系分野に興味を持ってもらうために

 6月8日、六本木ヒルズ森タワーにあるGoogle Japan本社で、TeaTime Tech Lab. 2019が開催された。TeaTime Tech Lab.とは、東大女子を対象に開催されるイベントで、プログラミング体験や女性エンジニアによる講演などを通して、女性が少ない情報系分野に興味を持ってもらうことを目的としている。今回は計7社の協賛を受け(末尾に一覧にて記載)、30人ほどの東大女子が参加し、情報系分野への理解を深めた。

(取材・撮影 上田怜、小田泰成、黒川祥江)

 

 

 初めに周囲の人と簡単な自己紹介を済ませた後、プログラミングを体験した。初心者は用意されたコードの一部を書き換えることから始め、プログラミングの基礎を学んだ。簡単なインベーダーゲームを完成させ、隣の人と対戦。単純なゲームではあったが、会場は盛り上がった。

 

 

 昼食後には、講演会と題し、各社の女性エンジニアが自らの体験を振り返りつつ、情報系に進んでよかったことや、学生のうちにするべきことを語った。文系学部から情報系の大学院に進学した人や、社内で理転した人などさまざまな道を歩んできた人がいたが、いろいろなことにチャレンジして自分の好きなことを見つけ、自分の武器は何かを見極めることが大切だという意見が多く出た。

 

 

 休憩の後には、参加企業の社員と学生3、4人がグループになって座談会が行われた。学生からは「インターンシップに参加する必要はあるのか」「学生のうちにやっておいた方がいいことはあるか」などの質問が多く出た。それらに対して社員側は「インターンシップを通して自分が働きたい業界を決めた」「英語とプログラミングの勉強が大事」などと自分の体験を交えながら答えていた。

 

 

 座談会と並行してGoogle本社のオフィスツアーが行われ、学生はGoogle社員の案内に沿って休日のオフィスを見て回った。美味しいと評判のカフェテリア、ボードゲームや卓球台が置かれた部屋など、興味深い施設が多く存在した。案内した社員は「楽しく仕事ができる環境が、いいサービスを提供できるという考えに基づいて作られています」と説明していた。

 

 最後に立食形式の懇親会が行われ、学生同士や参加企業と学生の間で話が弾んだ。積極的にコミュニケーションを取ろうとする学生が多く、学生同士のコミュニティー形成にも一役買ったようだ。

 

 このイベントを通して、女性エンジニアの実態を少しでも垣間見ることができたのではないだろうか。学生の中には、情報系に興味がある人もそうでない人もいたが、多くの人が「情報系に興味を持つようになった」「自分でプログラミングを習得してみようと思った」などと話しており、TeaTime Tech Lab. は彼女たちの道を広げる一助となったと言えるだろう。女性エンジニアらが語ったように「自分の個性を大切に」して多くの東大女子が情報系分野でも活躍することを願っている。

 

 

参加者の声

神谷優理さん(理Ⅰ・2年)

 知り合いに誘われて参加しました。最近自分でプログラミングを勉強し始めたところだったので、モチベーションアップになりました。多くの企業の方が、スキルがあれば転職という道も考えられるとおっしゃっていたのが印象的でした。

 

運営委員の声

林ゆりさん(理Ⅰ・2年)

 知り合いの運営委員に誘われたので、今年運営委員として参加しました。1、2年生には進学選択の参考となるように、3年生には将来の職業を考えるきっかけとなるように意識して準備しました。TeaTime Tech Lab. は初心者でも気軽に参加できるイベントなので、東大女子のためのアプリづくりコンテスト「東大ガールズハッカソン」へ橋渡しができたかなと思います。

 

協賛企業(五十音順)

アマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社

ウルシステムズ株式会社

グーグル合同会社

ソニーモバイルコミュニケーションズ株式会社

日本マイクロソフト株式会社

LINE株式会社

株式会社メルカリ

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