東大は8月6日、藤井輝夫総長と学生との対話イベントを行うことを発表した。イベントはZoomのウェビナー機能を用いて8月27日と9月6日に実施される。詳細については現在取材中。藤井総長の行う東大生との対話を目的としたイベントは今回が就任後初となる。
イベントは、8月27日に学部1・2年生対象と3年生以上対象が各1回、9月6日に大学院生対象が1回行われる。いずれのイベントも、最初の15分で総長からの自己紹介と東大のこれからのビジョン・アクションの紹介がされ、後半45分で総長と参加者の意見交換が行われる構成となっている。意見交換では、ZoomウェビナーのQ&A機能を用いて質問し、司会者に選ばれた質問者が直接対話する形式となる。
藤井総長は就任時より「対話」を重視してきており、東京大学新聞社のインタビューでは「対話のチャンネルを増やし多様な声を聞いていくとともに、こちらからも学外だけではなく学内にも向けたさまざまな発信をしていきたい」と発言していた。
藤井総長は2014年に開催された濱田純一元総長と学生との対話イベントで、体験活動プログラムなどの担当者として登壇したことがあった。
【2021年8月22日午後2時42分追記】
東大から回答 今後の開催は「検討予定」
東大は16日、同イベントに関する東京大学新聞社の取材に回答した。イベントで得た学生の意見を「今後の施策に可能な限り反映させる」とした一方で、今後の同様のイベントの開催については「今後検討する予定」とするにとどめた。回答の要点は以下の通り。
・開催が8月末になったのはなぜか。
(回答)授業や試験などの日程を考慮して、可能な限り学生が参加しやすい日程を選んだため。
・学生とどのような対話を期待するか。
(回答)多くの学生から忌憚(きたん)ない意見を聞き、総長から直接返事をする対話を通じて、学内での信頼を醸成していきたい。
・学生の意見を施策としてどのようなプロセスで反映していきたいか。
(回答)対話には教育担当理事が出席予定。出された意見は関係部署に共有され、今後の施策に可能な限り反映させる予定。
・同様のイベントは今後定期的に開催するのか。開催するのであれば頻度は。
(回答)今後検討する予定。