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2015年6月3日

大卒就職率、リーマン前まで回復 4年連続の上昇

厚生労働省と文部科学省は5月19日、今春に大学を卒業した人の4月1日時点での就職率が、昨年同期比2.3㌽増となる96.7%だったと発表した。過去最低を記録した11年4月の調査以降4年連続の上昇で、リーマン・ショック以前とほぼ同水準にまで回復した。

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調査は国立大学21校、公立大学3校、私立大学38校の計62校4770人に対して実施。全国の大学から、地域などを考慮して抽出し、推計値を算出した。就職率は、就職希望者に占める就職者の割合を示している。

大学卒業後4月1日時点での就職率は、08年4月の調査で過去最高の96.9%を記録した。その後リーマン・ショックの影響を受け、就職率は一気に低下。11年4月の調査では、97年の調査開始後最低の91.0%にまで達した。しかしここ4年は改善傾向が続き、今回は過去2番目に高い就職率となった。

大学生の就業意欲は高まっており、就職希望率は72.7%を記録。昨年同期比1.2㌽増で過去最高となった。

就職率を文理別で見ると文系が昨年同期比2.5㌽増の96.5%で、理系が同0.8㌽増の97.2%。文系の就職率が大きく改善し、理系との差が縮まった。男女別では、男子が昨年同期比2.7㌽増の96.5%で、女子が同1.7㌽増の96.9%。3年連続で女子が男子を上回った。

この記事は、2015年6月2日号からの転載です。本紙では、他にもオリジナルの記事を掲載しています。

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