東京大学新聞社は11月22日(金)の午後2時~午後5時半に企画「音楽に神は必要か」を開催します。参加無料。事前申し込みはこちらのフォームからお願いします。事前申し込みの定員は100名(先着順)ですが、当日席のご用意もあります。
昨今、ビジネスや学問、政策などで行き詰まった時に打開策を得るため、芸術を利用する風潮が見受けられます。背後には芸術を感性の営みと位置付け、知性と対比して考える姿勢が見え隠れしますが、芸術は本当に「感性」に尽きるのでしょうか。
本企画では芸術、特に音楽における才能やひらめきなどの曖昧なものを「神」と名付けました。「神」の必要性を問うことで音楽に対する見方を再考し、同時に研究者と演奏家の間における理論と実践の融合も目指します。
当日はまず、小田部胤久教授(人文社会系研究科)が音楽を思想史的に解説します。次に野村誠さん(作曲家)、園田涼さん(ポップス/ジャズピアニスト)、角野隼斗さん(情報理工・修士2年、クラシックピアニスト)という三者三様の演奏家が、実践を通じた自らの「神」への姿勢を発表します。来場者も交えた全体討論を経て、最後は野村さん、園田さん、角野さんのコンサートで閉幕となります。モデレーターは本紙記者の円光門(文Ⅲ・2年)が務めます。
近代西洋思想の一大転換点は、既存の価値を全否定するニーチェの「神は死んだ」という言葉でした。本企画も、意味合いは多少異なりますが「神」に疑義を呈する点で同じです。音楽の新たな可能性について、共に考えませんか。
登壇者のお一人角野隼斗さんのインタビュー記事はこちら!