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2017年4月21日

東大新入生アンケート2017① 推薦合格者、女子は4割 「エリート意識ある」半数割れ

 東京大学新聞社は、新入生全員を対象に3月29・30日にアンケートを実施した。このアンケートは東大生対象の唯一の全数調査で、毎年入学の諸手続時に実施。受験経験や合格発表の様子、東大の諸制度に対する意識など、内容は多岐にわたる。今回は新入生3120人の94%に当たる2946人から回答を得た。今年の入学生が何を考え東大入学を志し、大学生活にどのような展望を抱いているのか。集計したアンケートの結果を基に分析した。(本文中の割合は小数点第1位を四捨五入した)

 

  • 男女比

 男女比を見ると、女子学生の割合が21%となり、16年度とほぼ同じ水準ではあるものの、3年ぶりに20%を超えた。推薦入試での男女比は男子58%、女子42%。初の推薦入試となった16年度の割合(男子62%、女子38%)よりも女子の比率が高まり、4割を超えた。

 

  • 推薦入試

 前期日程で合格した新入生に対して推薦入試の賛否について聞くと、賛成64%に対し反対は35%で、前回の結果(賛成53%、反対47%)から大きく形勢を変えた。2年目を迎えた推薦入試が、受験生にも受容されつつあるといえる。

 

  • 合格発表

 

 

 今回の前期日程の合格発表では、4年ぶりに本郷キャンパスでの合格者番号掲示が再開された。当日の合否確認の方法について「インターネットで確認せず、掲示を見た」が12%、「インターネットで確認し、掲示も見た」が52%で、掲示を利用した受験生は6割を超えた。

 

  • エリート意識

 「日本の将来を担うエリートだという意識を持っているか」という質問に対して、「持っている」または「少し持っている」と答えた人は合わせて47%。この割合は、15年度から17年度の間で10%程度低下している。

 科類別に見ると、エリート意識を「持っている」と「少し持っている」を合計した割合は、理Ⅲの73%(昨年度は71%)が最高だった。他の科類は、割合が高い順に文Ⅰ(64%)、文Ⅱ(52%)、文Ⅲ(43%)、理Ⅰ(42%)、理Ⅱ(42%)という結果だった。

 

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この記事は、2017年4月18日号からの転載です。本紙では、他にもオリジナルの記事を掲載しています。

 

 

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