東京大学新聞社は新入生全員を対象に3月29、30日に受験・大学生活・進路・社会問題に関するアンケートを実施し、新入生3146人の95%に当たる2995人(推薦入試合格者77人中66人を含む)から回答を得た。アンケートは、毎年入学諸手続き時に行っている、東大生を対象にした唯一の全数調査。今年の新入生にはどのような傾向があるのか、分析した。
(本文中の割合は小数点第1位を四捨五入した)
男女比は6:4
■推薦入試
●男女比・出身地
推薦入試合格者の男女比を見ると男子が62%、女子が38%で、新入生全体(男子80%、女子20%)よりも女子比率は高い。出身地を見ると関東が42%で最多、その他は近畿(15%)、九州(14%)、中部(12%)、中国・四国(11%)、北海道・東北(6%)だった。関東が58%を占める前期試験合格者よりは多様な地域から集まったが、依然として関東出身者が多かった。
●センター試験平均点
自己採点の結果では、推薦入試合格者のセンター試験平均点は788点(66人回答)。前期試験合格者の平均点は816点(2849人回答)で、30点近く前期試験合格者を下回った。
●推薦入試受験について
東大の推薦入試で不合格だった場合に前期日程で受験する予定だった大学を聞くと、東大の前期試験が68%で最多だった。推薦入試合格者の65%は東大が推薦入試を実施していなくても東大の前期試験を受験したと回答。他大学の推薦入試やAO入試を受験した、と回答した人は8%だった。
推薦入試の情報源としては「高校の進路指導」が44%で最も多く、「ネットや新聞・テレビなどの報道機関」(39%)、「東大の広報」(30%)が続いた。「塾・予備校」は3%にとどまった。
●前期試験合格者の反応
前期試験合格者に推薦入試への賛否を問うと、賛成が53%、反対が47%と拮抗する結果となった。
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この記事は、2016年4月19日号に掲載した記事を一部抜粋・編集した記事です。本紙では、その他のアンケート結果や、オリジナルの記事を掲載しています。
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