東大で初の実施となった2016年度推薦入試の最終合格者が10日正午ごろ、東大のウェブサイトで発表され、全学部・学科合計で77人が合格した。推薦入試では約100人を募集していたが、合格者数は募集人員の約8割にとどまった。同時に大学入試センター試験の結果に基づく前期日程試験の第1段階選抜結果も発表され、文Ⅰ・文Ⅱ・理Ⅱの3科類で第1段階選抜が実施されなかった。複数科類で第1段階選抜がないのは、理Ⅰ・理Ⅱで行われなかった91年度入試以来で、文Ⅱで第1段階選抜が行われないのはセンター試験が導入された90年度入試以来初めて。
法学部・理学部以外の学部・学科では、合格者数が募集人員に届かなかった。合格者数が募集人員に満たなかった学部・学科は、原則としてその不足数を対応する科類の前期日程試験の募集人員に繰り入れる。
推薦入試は、学部生の多様化を目指して16年度入試から始まった制度。11月から出願受け付けを開始し、書類による第1次選考を全学部・学科合計で173人中149人が通過していた。12月19、20日に面接などの第2次選考を実施し、センター試験の結果も踏まえて最終合格者が決定した。