東大は11月9日、2021年度学校推薦型選抜入試(旧推薦入試)の出願者数が、100人程度の募集定員に対し267人だったと発表した。20年度の173人から大幅に増加し、過去最高となった。
出願したのは187校で、うち初出願は56校。出願者を高校の所在地別に見ると、東京都から65人、東京都を除く関東から52人、その他から150人の出願があった。男女別では、女子が116人で全体の43.4%だった。
全ての学部・学科で定員を上回る出願があったのは、本年度が初めて。特に20年度の出願者数が6人だった経済学部に20人が出願し、大幅な増加を見せた。
東大は16年度に推薦入試を導入して以来、出願者数が伸び悩み、20年度は過去最低だった。21年度から名称を「学校推薦型選抜」に変更し、多様性向上のため、1校当たりの推薦可能人数も増加させた。21年度の出願状況を受け、東大の担当者は「我々の狙い通り」と手応えを口にした。
今後は出願資格などを審査し、書類による第1次選考の結果を12月1日に発表。ここで、面接等試験が対面方式かオンライン方式かも併せて通知する。12月12日、13日の面接等試験、21年1月の大学入学共通テストを経て、2月16日に最終合格者を発表する。