2016年度学部入試から始まる推薦入試について東大は8月、名古屋・広島・大阪・東京・新潟・札幌の6会場で説明会を実施した。これまでの総来場者数は374人。質疑応答では、より詳細な推薦要件を知りたいという意見が多く寄せられた。
これまでの6会場のうち、東京会場に最も多い160人が訪れた。全体では計110校の学校の教員が参加するなど、学校・予備校関係者が目立った。高校生・保護者の参加も多くみられた。
推薦入試説明会は各会場で1、2時間程度実施。最初の40分程度は東大側が、今年7月に発表された資料「平成28年度推薦入試について(更新)」などを用いて説明。残りの時間は質疑応答に充てられた。
質疑応答では「『顕著な成績』とは具体的にはどんなものか」など、各学部が現在示している「推薦要件・面接方法等の概要」についての詳細を求める質問が集まった。推薦入試では各校から男女一人ずつしか推薦できないため、学校関係者からは「推薦する生徒をどう選ぶか判断に困る」との意見がみられた。
推薦入試についての募集要項は来年7月に公表予定。小笠原千寿本部入試課長は説明会を受け8月26日、「機会があれば早いタイミングでできる限りの情報を公表していきたい」と話している。
推薦入試説明会は、東大主催の「主要大学説明会2014」と日程・会場を合わせて開催(東京のみ別日程・会場)。名古屋(8月9日)、広島(16日)、大阪(17日)、東京(19日)、新潟(20日)、札幌(24日)で既に開催された。最後に福岡(9月14日)で開催し、全7会場での説明会を終える。
(文・編集部)
この記事は、2014年9月9日受験生特集号からの転載です。
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