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2016年6月17日

五輪へ選手強化目指す 東大のスポーツ研究拠点式典に大臣2人が出席

五神総長らが出席した=駒場Ⅰキャンパスで(撮影・関根隆朗)
五神総長らが拠点の展望を述べた=駒場Ⅰキャンパスで(撮影・関根隆朗)

 

 総合文化研究科は4日、2020年オリンピック・パラリンピック東京大会に向けた選手強化を目標に先端的研究を行う「東京大学スポーツ先端科学研究拠点」の開設記念式典を開催した。五神真総長、馳浩文部科学大臣、遠藤利明東京オリンピック・パラリンピック大臣らが拠点の役割について意見を交換した。

 五神総長は「人類社会に貢献する」と拠点の意義を述べ「大学からの支援を強化する」と表明。馳文科相は「文科省も支援するので成果を出してほしい」と発破を掛けた。その後五神総長、馳文科相、遠藤五輪相、パラリンピック射撃元日本代表の田口亜希選手が登壇し、意見を交換。バリアフリー社会の形成へ官民連携が必要との認識で一致した。

 式典後のシンポジウムには拠点と連携する国立スポーツ科学センターの川原貴センター長、井上康生男子柔道日本代表監督らが登壇。川原センター長は拠点の機能の一つに「選手を肉体面、精神面で支える優秀な人材の育成」を挙げ、井上監督は柔道界の課題をけがの多さとして「拠点にはけがの予防、回復のサポートを望む」と話した。

 拠点では直近の課題として選手強化、特に身体に障がいを持つ選手の支援に注力する。2020年以降も社会のバリアフリー化などを通じ、東大の学術成果の社会への還元を目指す。

 

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 この記事は、2016年6月14日号からの転載です。本紙では、他にもオリジナルの記事を掲載しています。

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