漕艇部は5月1日、東京大学・一橋大学対校競漕大会(東商レガッタ)に臨み、オープンを1勝3敗、対校を2勝2敗で終えた。対校男子エイトでの勝利は14年ぶり。対校女子での勝利は史上初だった。(取材・松本雄大)
2019年以来の有観客開催となった第74回東商レガッタ。オープン男子シングルスカル(B)で楠井俊朗(工・4年)が1着でゴールし弾みをつけた東大は、対校女子舵手なしペアでもスタートから差を広げ、大差をつけて勝利を収めた。漕手として出場した女子部主将の江口幸花(養・4年)は「300メートルごとにプランを練るという作戦が功を奏しました」とレースを振り返った。
対校男子シングルスカルでは佐藤耕之介(文Ⅲ・2年)が一橋大学の4年生を相手に善戦を尽くし、最終盤に追い上げを見せるも、僅差で敗北。1勝2敗で迎えた最終の対校男子エイトでは、序盤はリードを許す苦しい展開に。しかし「最初の1000メートルは自分たちのペースを守り、それ以降に一橋大学との艇身差を意識して勝負をかけようと考えていました」と男子部主将・生野貴晴(経・4年)。ゴール手前数百メートルのところでスパートをかけた東大が逆転し、14年ぶりとなる勝利を収めた。
漕艇部は本年度「心震わす、切り拓く」というミッションを設定し新たなトレーニングやアプリを導入。長らく辛酸をなめることが多かった東商レガッタで優れた結果を残すことができた。京大戦やインカレにも期待がかかる。
【関連記事】