9月30日、東大総長選考について教授会構成員による意向投票が実施され、藤井輝夫理事・副学長(財務、社会連携・産学官協創担当)が第1回投票で過半数の951票を獲得した時点で終了となった。この結果を踏まえ、10月2日の総長選考会議で次期総長予定者が決まる予定。
他の候補者は、東大工学系研究科・工学部長の染谷隆夫教授と、自治医科大学学長で東大医学部附属病院元病院長の永井良三名誉教授だった。投票結果の詳細は以下の通り。
- 染谷隆夫 635票
- 永井良三 232票
- 藤井輝夫 951票
- 白票 251票
- 投票総数 2069票
- 有効投票数 1818票
- 過半数 910票
総長選考の意向投票は、常勤の教授、准教授または教授会構成員の常勤講師により単記無記名投票で実施。有効投票の過半数を得た候補者がいない場合は、3回を上限として過半数を得る候補者が出るまで投票を繰り返し、それでも決まらない場合は得票上位2人による決戦投票を行うことが「東京大学総長選考会議内規に関する了解事項」にて定められている。平成以降の総長選考(法人化前の総長選挙も含む)において、1回目の投票で過半数を獲得する候補者が出たのは初めて。
総長選考に際しては、教授会の構成員らから成る代議員会による投票と、学内外の委員から成る経営協議会による推薦で第1次候補者が12人程度選ばれる。その後、面接などの調査を実施し、9月8日に、今回の意向投票の対象となる第2次候補者3人の情報が学内に告示されていた。