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2020年10月10日

【東大総長選考】五神真総長、検証委員会の立ち上げを発表

 東大は9日、総長選考のプロセスに対する検証委員会を立ち上げる予定であることを、五神真総長名義のメッセージで発表した。検証委員会は、元最高裁判所裁判官の泉徳治弁護士(TMI総合法律事務所顧問)を委員長とし、元検事総長の樋渡利秋弁護士(TMI総合法律事務所顧問)など数人の弁護士により構成される。人選が決まり次第、委員会を発足させるという。五神総長は自身の残りの任期を考慮し、11月中には検証結果を出すよう検証委員会に要望している。

 

 五神総長はメッセージの中で、「(大学)改革を着実に進めるためには、総長が学内外の皆様の確固たる信頼を基礎としてリーダーシップを発揮していくことが不可欠」とし、今回の総長選考のプロセスを検証しその結果を学内外に共有することが「大変重要」だと強調。求められれば自身も検証委員会に出席して、今回の選考の最中の自分の考えや行動を説明すると表明するなど、全面的な協力姿勢を示した。検証結果は適切な形で公表するとともに、総長選考会議には検証結果を受けての善処を求め、必要に応じて総長の権限に基づいた対応を行うという。

 

 2日の総長予定者決定についての記者会見の際には、小宮山宏・総長選考会議長が何らかの形で選考プロセスの検証を行うことで選考会議が一致していると発表していた。五神総長のメッセージによると、選考会議内でその後も議論を進めた結果、検証は「学内外の公正かつ中立的な立場の人々に委ねて行うのが適当であるとの結論」に達したため、8日に五神総長に対して検証委員会設置への協力要請がなされたという。

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