元東大理事・副学長の大和裕幸名誉教授を幹事とする元東大理事有志が9月25日、東大総長選考会議の小宮山宏議長(第28代東大総長)に要望書を提出した。30日に予定されている全学の意向投票を延期することで、総長選考を一時停止し、調査検証と学内外への納得し得る説明を経て、選考を再開すべきとしている。
要望書に名を連ねる人物は以下の通り(幹事の大和名誉教授を除き五十音順)。
- 大和裕幸
- 石井洋二郎
- 江川雅子
- 清水孝雄
- 南風原朝和
- 長谷川寿一
- 古谷研
- 保立和夫
- 松本洋一郎
- 武藤芳照
要望書では、複数の学内関係者の話として
- 第1次候補者の中で最有力候補だった人物が第2次候補者に残らず、理由も説明されていないこと
- 第1次候補者には文系も女性もいたにもかかわらず、総長選考で多様性の確保という観点が尊重されなかったこと
を指摘。総長選考会議には、同会議で重要とされた原則や観点を説明する責任があるとした。さらに東大憲章を引用しながら、総長選考は「勇気と謙虚さをもって実行されなければなりません」と主張している。
要望書全文はこちらから
【記事追記】
2020年9月27日午後1時31分 「要望書に名を連ねる人物」で始まる段落を追記しました。また、要望書全文のリンク先を、署名している人物の名前が公開されたファイルに差し替えました。
【関連記事】