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2019年12月9日

AI研究で東大とソフトバンクが連携へ 10年で200億円規模の取り組み目指す

左から宮川副社長、孫代表、五神総長、藤井理事・副学長=6日、工学部2号館で(撮影・原田怜於)

 

 東大とソフトバンクは6日の会見で「Beyond AI研究所」の開設と研究成果の事業化に向けた協定の締結を発表した。ソフトバンクは10年間で200億円規模の取り組みを目指すとしている。

 

 Beyond AI研究所は①AI特化の取り組み②事業化を念頭に置いた体制③海外著名AI研究者の招聘──の三つが特徴。ソフトバンクの宮川潤一副社長は、基礎と応用を緊密に結び付けた最先端研究を推進し、事業として収益化するエコシステムを構築する構想を明らかにした。

 

 藤井輝夫理事・副学長はSociety5.0実現に向けて大学の役割の拡張が不可欠と主張。ベンチャー企業との連携や大学間の広域ネットワークを通して医学や数理学など東大の世界水準の研究とAI研究を融合させ、日本の巻き返し戦略につなげるとした。

 

 今後は本郷と竹芝の拠点を来年春・冬ごろに開設予定。研究員は150人程度を想定するが、人員や研究内容の詳細は現在検討中。

 

 会見後は孫正義代表と五神真総長との対談も行われ、AI企業の経営者や教授によるスピーチも交えつつAI研究の展望について意見が交わされた。


この記事は2019年12月10日号から転載したものです。本紙では他にもオリジナルの記事を公開しています。

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