2017年度進学選択の第1段階志望集計表(第1次)が6月30日に発表され、第2段階で2年連続定員割れを起こしている法学部が文Ⅰからの志望者数を昨年度からさらに30人以上減らした。一方、教養学部・工学部の志望者数は40人近く増加した。今回、進学振分けから進学選択へ制度が変わり、第2・第3段階では面接など成績以外の評価基準も導入。2S1タームまでの成績のみを用いるなど点数の算出方法も変更されたが、18年度進学選択では2Sセメスターの成績まで用いる。
法学部への文Ⅰからの志望者数は全科類枠を設定した08年度以降で最低だった昨年度をさらに下回り、337人。文Ⅰ枠の底点も69・5点→68・7点→65・4点と下落しており、3年連続の定員割れを起こす可能性が出てきた。法学部への文Ⅰからの志望者数は11年度から減り続け、13年度に400人を切った後は15年度に一時持ち直すも減少傾向にある。一方文Ⅰからの経済学部志望者は4人→15人と増加、工学部・農学部志望者もそれぞれ昨年から4人、3人増え、文Ⅰ生が多様な学部を志望する傾向が見られた。
文Ⅱから経済学部への志望者数は298人→284人→265人と2年連続で減少。しかし、文Ⅱ枠の底点は70・6点→71・2点→71・8点と上昇した。
文学部は文Ⅲからの志望者数が12人減って224人。一方文Ⅲ以外からの志望者数が13人増加し、総志望者数は例年通りの水準を保った。美学芸術学専修課程・現代文芸論専修課程・行動文化学科の3専修課程以外の22専修課程は定員割れを起こしている。
教育学部は文Ⅲからの志望者が66人→72人と増加。昨年度志望者が第1段階定数を下回った比較教育社会学コースも9人→21人と増え、全コースで定数を上回る志望者が集まった。
教養学部はPEAKを除く183人の総定員に対し、文Ⅲからの志望者が約40人増加。本年度は80点以上の点数を持つ文Ⅲ生の人数が昨年度より増加しており、人気のある教養学部を目指す文Ⅲ生数の増加に影響を与えた可能性がある。特に教養学科地域文化研究分科は文Ⅲからの志望者数が昨年度から17人増え、底点も4・9点上昇した。
工学部も全体の志望者数が40人近く増加し、特に理Ⅰからの志望者数は840人→816人→856人と昨年度から急増。機械工学科Bや計数工学科がそれぞれ理Ⅰからの志望者数を22人、21人増やし、化学システム工学科を除く全学科で理Ⅰからの志望者数が理Ⅰ枠の定員数を上回った。
逆に理学部は理Ⅰからの志望者数を30人近く減らした。特に物理学科の理Ⅰ枠の志望者数は82人→102人→77人と2年前の水準に減少。2年連続第2段階で定員割れしている化学科も、理Ⅰ・Ⅱ枠ともに第1段階定数を下回った。一方理Ⅱからの理学部志望者は18人増加し、理Ⅲからも2人が理学部を志望した。
薬学部の理Ⅱからの志望者数は76人→55人と20人以上減少したものの、底点は79・6点→81・6点と例年の水準を保っている。文科からの志望者は居なかった。
8月12日に予定される2S1タームの成績を加味した第1段階進学選択志望集計表(第2次)の発表、8月12~17日の第1・第2段階進学志望変更登録を経て、8月24日に第1段階の進学内定者が発表される。
この記事は、2016年7月12日号からの転載です。本紙では学部ごとの詳細分析や、他にもオリジナルの記事を掲載しています。
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