東京大学学費値上げ反対緊急アクションを含む学生有志は2月13日、衆議院第二議員会館で授業料の無償化を訴える院内集会を開いた。東大をはじめ15大学の学生と国会議員のスピーチや、省庁担当者への要請書の提出を行った。
院内集会はオンラインでも配信され、会場と合わせて250人以上の参加があったという。1月29日に初版を公開した要請書には約400人の学生と17の学生団体が連名。①授業料値上げの停止②授業料の10万円値下げ③給付型奨学金の拡充④3項目の達成のための国の予算配分─を求めた。
スピーチを担当した18人の学生は、それぞれの大学の現状や、学生生活での経験を報告。授業料改定に関する検討や告知の方法の問題点、留学生や障害のある学生への大学側の配慮の不十分さを訴えた。授業料や生活費のためのアルバイトに追われ体調を崩した事例を指摘する学生もいた。「構造に由来する学生の苦しみも、努力が足りないからと問題が矮小化されてしまいます」

集会には立憲民主党、日本維新の会、日本共産党、れいわ新選組、社会民主党と無所属の国会議員20人以上が参加。前原誠司共同代表(日本維新の会)や田村智子委員長(日本共産党)など党首級の議員の出席もあった。学生スピーチの間を縫って14人が演説した。少数与党の状況での予算審議が進む中、高等教育への予算増加の必要性を訴えた。
集会の最後に学生らは文部科学省、財務省、総務省の担当者に要請書を渡した。
