学生の、学生による、学生のための出版企画コンペティションである出版甲子園。第15回大会の決勝大会が、12月1日に開かれます。実行委員会で広報を務める小林あきのさんに、決勝大会の魅力について寄稿してもらいました。
12月1日、出版甲子園実行委員会は、出版コンペティションイベント 「決勝大会」を開催する。
出版甲子園実行委員会 (早稲田大学公認サークル代表:石井七海)は、日本で唯一学生と出版社をつなげ、学生の商業出版までの道のりを支援するために活動している学生団体である。具体的には、全国の学生から本にしたい企画を募集し、イベントを開催することによって企画の書籍化をサポートしている。毎年100近く集まる企画を団体員で三回審査し、三回目の審査を通過した上位6企画は12月1日に行われる決勝大会への出場権を得る。
決勝大会の見どころは主に2点ある。
1点目は、本を出版したい学生による企画プレゼンバトルである。出版業界の最前線で活躍する敏腕編集者・書店員の審査員や多くの観客の前で、学生企画者が自身の企画について書籍化を懸けた熱いプレゼンを披露する。各プレゼン終了後には、編集者・書店員からの質疑応答が行われ、出版の可能性を問うような質問が飛び交う。最終的には、編集者・書店員・来場者の投票によってグランプリ・準グランプリ・ゲスト賞を決定し、編集者の目に留まった企画はオファーを受け商業出版への道を歩みだすことができる。
第15回決勝大会出場企画・企画者名一覧(五十音順)
・『お金がないから大学にいこう』
〜貧困家庭のための大学進学マニュアル〜
陸 祥児
・『科学と歩く How to live with science?』
〜大学生と考える科学との付き合い方〜
かきもち
・『「9浪はまい」の遠回り人生のススメ 』
〜現役早大生の人気YouTuberが伝えたい、毎日が楽しくなる道草の食べ方96(9浪)食〜
濱井 正吾/9浪はまい
・『死亡フラグが立って『から』読む本』
~「あっ、死んだ」のそのあとに~
素 粒子
・『「セックスしないと出られない部屋」に閉じ込められてしまったので脱出方法をはじめからじっくり考察してみた』
〜ジェンダー/セクシュアリティの基本概念をめぐる対話集〜
松浦 優
・『他者へ向かって 』
〜「無我」とはどういうことか〜
大角 宗純
今年も実用書からエンタメ本までさまざまな企画が揃っており、個性豊かなプレゼンに期待できる。
見どころの2点目は、ゲスト・箕輪厚介氏によるトークショーである。幻冬舎の編集者として活躍する箕輪厚介氏をゲストにお呼びし、「だれもが著者になれる可能性の時代〜公募という視点から考える令和の出版〜」というテーマでトークショーを行う。さらに箕輪氏だけでなく、NPO法人企画のたまご屋さんの代表理事 山本洋之氏にもご登壇いただき、出版甲子園の代表・副代表が進行役を務める予定だ。立場は異なるものの、出版に熱い思いを持つ者たちが、どのような対話を繰り広げるのか注目である。
そのほかにも、一般の来場者の方々からの質疑応答の時間や出版甲子園に関する展示コーナーも設けており、出版に関しての知見が深まる1日になること間違いなしである。
*開催概要
日時:2019 年 12 月 1 日(日)
開場:13:30 開演:14:00 終了予定:17:30
入場料:無料
会場:DNP プラザ(最寄り駅:市ヶ谷)(会場へのお問い合わせはご遠慮ください)
決勝大会ご予約(本大会は予約制です。)
http://spk.picaso.jp/15th-yoyaku
出版甲子園ホームページ
http://spk.picaso.jp/
(寄稿=出版甲子園実行委員会広報局3年・小林あきの)