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2018年7月14日

進学選択志望集計 文Ⅰ→法が過去最低に 経は53人減で平年並み

 2019年度進学選択の第1段階志望集計表が6月29日に発表された。本年度より文Ⅰ枠が減少した法学部は、文Ⅰからの志望者数が全科類枠設定以降最低を更新し、経済学部の志望者は53人減って平年並みの300人台に戻った。工学部では理Ⅰからの志望者が前年度比66人減と大幅な下落が見られ、6年ぶりの700人台に。進学選択は8月15~21日の志望変更期間を経て、8月24日に第1段階の進学内定者が発表される。

 

 

 法学部への文Ⅰからの志望者数は335人で、全科類枠を設定した08年度以降で最低だった。学部全体の志望者数は369人で、定数を51人下回った。5年連続の定数割れとなる可能性がある。

 

 本年度より文Ⅱからの進学枠が拡大した経済学部の志望者数は368人で、360人(17年度)→421人と大幅増だった前年度から53人減。文Ⅱからの志望者数は284人と前年度の287人から微減した。

 

 前年度よりA~Jの10群に再編されている文学部。文Ⅲからの志望者数は24人減少し223人になった。全体の志望者を群別に見ると、B群(歴史文化―日本史学)の志望者が前年度比15人減、H群(心理学)の志望者が前年度比16人減と大幅な下落が見られた。一方、A群(思想文化)は志望者が前年度比15人増だった。文Ⅲ枠ではC群(歴史文化―東洋史学)・D群(歴史文化―西洋史学)・G群(言語文化)で定数を下回った。

 

 教育学部は文Ⅲからの志望者が76人で、前年度の63人から持ち直した。教育心理学コースは23人→45人とほぼ倍増。17年度まで5年連続でいずれかのコースが定数を下回っていたが、2年連続、全コースで定数以上の志望者が集まった。

 

  PEAKを除く教養学部は、統合自然科学科統合生命科学コースが志望者を減らし唯一定数に届かず。定数を下回るのは理科枠が2年ぶり、全科類枠が4年連続。教養学科超域文化科学分科は前年度より志望者が16人減。PEAKには2コースで4人の志望者が集まった。第1段階志望集計時点で国際環境学コースに志望者がいたのは3年ぶり。

 

 工学部は全体の志望者数が970人で、5年ぶりに980人を切った前年度からさらに1人減らした。前年度92人だった理Ⅱからの志望者数は155人と大幅に増えたものの、理Ⅰからの志望者数は751人と6年ぶりに800人を割った。学科別では、電気電子工学科の志望者数が前年度の27人からほぼ3倍の77人に増加。文科各類からの志望者は都市工学科都市計画コースなどで増加し、学部全体で合計64人と前年度の29人から倍増した。

 

 理学部は過去3年で324人→316人→299人と志望者数を減らし続けていたものの、今回は330人と31人の志望者増。6年ぶりに330人以上となった。地球惑星物理学科を除く全学科で、理Ⅰからの志望者数が増加したことが要因。近年志望者の減少が続いていた物理学科も73人が志望し、前年度比8人増と4年ぶりの増加に転じた。

 

 一方、農学部の志望者数は214人で、4年ぶりに215人以下となった。理Ⅱからの志望者数が前年度比で27人減り、文科からの志望者も11人減少。特に応用生命科学課程の生命化学・工学専修は22人、環境資源科学課程の国際開発農学専修は13人、前年度より志望者を減らした。

 

 薬学部の志望者数は前年度から3人減少して59人。16年度の102人からほぼ半減した。理Ⅰ・Ⅲ枠では志望者が8人と前年度比6人減となり、2年連続の定数割れとなった。文科から3年ぶりに志望者が出た。

 

 医学部医学科への理Ⅲ以外の志望者数は19人で、前年度より9人減。健康総合科学科の志望者数は前年度と同じ24人だった。

 

 

 前年度の進学選択と同様、個人の特定を避けるため内定者最低点は発表されない。進学選択参加者は、全ての学部・学科で自らの点数が何位相当に当たるかUTAS上で確認できる。

 


この記事は、2018年7月10日号に掲載した記事を再編集したものです。本紙では、他にもオリジナルの記事を掲載しています。

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