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2017年5月11日

東大社研・ベネッセ共同調査 勉強が「嫌い」な子、中2で過半数に 

 社会科学研究所とベネッセ教育総合研究所は4月19日、小1~高3の親子約2万1千組を対象とする「子どもの生活と学びに関する親子調査」の結果を公表し、勉強が嫌いな子どもが中2で初めて過半数になることが分かった。2年の追跡調査から、勉強が嫌いから好きになる子どもは嫌いなままの子どもに比べ「新しいことを知るのがうれしい」など内発的動機付けから勉強する傾向も見えた。

 

 調査によると、学習時間は小1(1日当たり41分)から中1(104分)まで増加するが中2で96分に減少。中3(125分)から高1(94分)の間でも減少する。勉強が嫌いな子どもは小6から中2で31%から57%へ急増。嫌いから好きになる子どもは小中高の各段階に約1割存在した。

 

 勉強が嫌いから好きになった子どもは学習時間が増加し成績も上昇。嫌いなままの子どもと比べると「テストで間違えた問題をやり直す」のように学習を工夫している、父親と勉強や将来に関する会話をよくする、「調べたり考えたりしたことを発表する」授業を受けている、などの傾向が特徴として見えた。調査は社会科学研究所とベネッセが14年に始めた「子どもの生活と学び」に関する共同研究プロジェクトの一環。今後は今回の結果を基に子どもの自立へのヒントを発信する予定だ。


この記事は、2017年5月9日号からの転載です。本紙では、他にもオリジナルの記事を掲載しています。

 

 

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