駒場Ⅰキャンパス19号館が、東京2025世界陸上競技選手権大会(東京2025世界陸上)で活用されることが3月17日、東京大学新聞社の取材で分かった。第一グラウンド(陸上競技場)の貸し出しに先立って、今年の5月から9月まで同大会に貸し出す。教養学部広報室によると、19号館はウォームアップ会場や練習会場、大会準備などに使用される。
19号館は1号館の改修工事に合わせて新営され、24年度Aセメスターに授業で活用された。25年度Sセメスターは1号館が学期初めの4月7日から再び利用できるため、19号館は授業に用いられない。一時的に大会に貸し出されるが、1号館改修終了後の19号館の用途は未確定。
東京2025世界陸上は9月13〜21日の9日間、国立競技場で行われる。駒場Ⅰキャンパスの陸上競技場は投擲(とうてき)種目の練習・ウォームアップ会場。総合文化研究科・教養学部は23年に、今年8月下旬から9月下旬に競技場を貸し出すことを発表していた。テントなどの仮設物の設置も予告している。同様の会場は他に、代々木公園陸上競技場、東京体育館陸上競技場、大井ふ頭中央海浜公園陸上競技場の三つがある。
今回貸し出しが明らかになった19号館は簡易的な作りで、改修期間中の1号館の代替や駒場Iキャンパスの教育研究環境の充実を目的に新営された。駒場Ⅰキャンパスの陸上競技場は、19年にハンマー投げと円盤投げが国際規格で可能になった。
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