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2015年2月19日

研究者の「うだつ」を上げるにはどうしたらよいか。2/23(月)にセミナー

博士号を取得したにも関わらず、勤務先が見つかりにくいという「ポスドク問題」が話題になっている。この問題に関して、資金の獲得が上手い研究者と、下手な研究者とは何が違うのかを考えるセミナーが2月23日(月)に表参道で開かれる。

現場で活躍する科学者やエンジニアを講師に迎えて、セミナーとディスカッションを行うSCHOLAR.professor。第二回となる次回は、東京工業大学・総合理工学研究科教授の原 正彦(はら まさひこ)氏が登壇する。

第二回講師原正彦氏.jpg

原氏はポスドク問題について以下のように語っている。

今、博士号を持っている人の半数はポストが無い、「高学歴ワーキングプア」などとと言われているような状態ですが、うまくいってない人に共通するのが、「勉強ができる」ことがすべてだという大学卒業時の価値観のままでいること。

社会システムもよくないですが、本人も自分をうまくプロデュースできてないことが、職が見つからない状況に輪をかけています。この状態を「うだつが上がらない」と定義して、そこから脱出するための話をします。

このセミナーの告知を見た人から、Facebookで「なぜ大学教授がこんな話をするのでしょうか」という質問をいただきました。大学のポストは、得るのが大変でも一度なってしまえば目立ったアウトプットができなくても職を失うことはないと思われているからでしょうね。

でも私がいた理化学研究所という組織は、プロジェクトが5年単位で動いていますから、

成果が出せなければそこで解散、そして失職です。そういう意味ではスタートアップ企業や新規事業開発にとても近いところがあると思います。

理研というのは異分野の人材が集まり、本気で新しいことを探す場所。そのプロジェクトチームに「うだつ」の上がらない人がいたのでは成果が出せません。そんなメンバーがいた時に、いかにして改良していくのかについても話します。

第2回「SCHOLAR.professor」は2月23日(月)の19:30~22:00。表参道のdevcafe@INFOCITYで行われる。詳細はこちら

3月23日に行われる第三回「SCHOLAR.professor」では、東大卒の工学者、増井俊之氏が登壇する予定だ。

(文責 須田英太郎)

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