長い受験勉強を終えてほっと一息、我慢していたあれこれをやりたい人も多いでしょう。しかし、合格発表後は入学手続や引っ越しなど、大学生活に必要な準備がめじろ押し。入学までの間にどんなイベントが待ち受けるのか。スケジュールをよく確認して新生活に備えましょう。(3月4日最終更新)
新生活に備えて
大学生になると自分で各種申請をする機会が増えます。まずは申請の際に欠かせない印鑑を用意しましょう。アルバイト代の管理などには銀行口座も必須。口座は銀行の支店などで基本的には無料で開設できます。学内や家の近くにATMがある金融機関の口座を持っておくと便利です。駒場Iキャンパスには、正門横に三井住友銀行とゆうちょ銀行、駒場東大前駅にはみずほ銀行のATMがあります。
また、大学生活では大きな買い物も増えるのでクレジットカードが便利です。店頭や郵送でも申し込めますが、インターネット申し込みが簡単です。本人確認を終えるとカードが送られます。(未成年者であれば親権者同意も必要です)1人暮らしを始める人も多いはず。人気の物件はすぐに埋まるため、合格発表の前から部屋探しを始めると良いでしょう。合格発表前から予約できる物件もあります。寮も視野に入れましょう。部屋選びの際は、可能なら内見をしましょう。その際に寸法を測って、部屋の間取りをイメージしておくのがおすすめです。駅から近い、近隣にスーパーがあるなど、譲れない条件をあらかじめ考えておくと良いでしょう。1人暮らしをする学生の多くが、2年生までは駒場Iキャンパス周辺に住むことになります。駒場東大前駅に停車する井の頭線沿いが通学には便利です。一方で家賃が高めのため、乗り換えが楽な小田急線や京王線沿いに住む学生もいます。
合格発表・入学手続き
合格発表 3月10日正午ごろ
(合格者受験番号のウェブサイトでの掲載は3月18日正午まで、ウェブでの合否照会は3月27日午後5時まで)
ウェブ入学手続システムによる情報登録 3月10日正午頃~3月13日正午まで
入学料の納入 3月10日正午頃~3月15日午後5時まで入学手続書類郵送3月11日~3月15日午後5時(必着)
10日正午ごろ、東大のウェブサイトに合格者の受験番号が掲載されます。同時にウェブ出願システムから合格通知書とウェブ入学手続システムへのログイン情報が見られるようになるので、13日正午までにログインし、個人情報や第二外国語の履修希望を入力しましょう。入学料を納めた上で、2次試験終了後に配られる入学手続書類を期限内に東大に届くよう余裕を持って郵送します。締め切りが近いので合格発表の前に「入学手続要綱」を熟読しておかないと間に合いません。後日、手続完了の知らせと諸手続に必要な書類が送られてくるので、大切に保管しましょう。
女子オリエンテーション
3月下旬ごろ
「東大女子のためのオリエンテーション」は東京大学教養学部学生自治会による新入生女子(性的マイノリティー含む)向けのイベントです。女子学生同士の交流を通じて大学生活に関する不安を解消し、より充実した大学生活を過ごしてもらうことを目標として開催されています。東大出身者の講演会や食事会などが企画され、例年200人ほどの新入生が集まります。この場以外では接点のない人とも人脈を築くことができ、女子学生が少ない東大で多くの女子学生と知り合える絶好の機会です。参加者には新入生向けの情報を掲載したパンフレットも配布されます。2024年は対面・オンラインで同時開催されました。
諸手続・プレオリ
諸手続 理科3月27日 文科3月28日
プレオリ 理科3月29日 文科3月30日
諸手続は科類ごとに駒場Iキャンパスの21KOMCEEで行います。例年混雑するので、早めに来ておくと良いでしょう。各種書類の受け取りや提出が行われ、「履修の手引き」などもここで配布されます。手続と並行して、前年度入学で、科類やクラス番号が同じ先輩(上クラ)との顔合わせも行われます。
外に出るとテント列と呼ばれるにぎやかなサークルの勧誘が待っています。精力的な勧誘に負け、なされるがまま回っていると列を抜けた時には数時間経っていた、なんてことも。各サークルのビラは諸手続時に配られるビラ詰め封筒でも入手できるので、興味のないサークルの勧誘は毅然とした態度で断りましょう。新歓用にメールアドレスやLINEを交換することも多いので、個人情報の管理には十分気を付けてください。オリ合宿に先立つ懇親会(プレオリ)では、上クラ主導で自己紹介やレクリエーション、履修会議などがあります。コロナ禍以前は諸手続の日にキャンパス外の飲食店で開催するクラスもありましたが、2024年は原則駒場Iキャンパス内で行われました。
新入生学部ガイダンス
3月21日〜4月30日
教務課や教員から、施設利用や履修上の注意などを説明される新入生学部ガイダンス。例年、オンデマンドの動画及びウェブページに掲載する資料での実施となります。
オリエンテーション合宿
理科3月31日〜4月1日 文科4月2日〜3日
上クラの企画の下、親交を深めるイベントで、宿泊を伴います。行き先は伊豆、山中湖など東京近郊の観光地で、目的地や宿泊施設は全て上クラが企画し、当日も上クラから数名が参加します。上クラは、前年の夏から下見や話し合いを重ね、準備を進めています。初対面の人と長時間過ごすことになりますが、戸惑いつつもほぼ全員が参加。クラスメイトと観光しつつ談笑したりゲームを通して交流したり、上クラと履修について相談したりします。
サークルオリエンテーション
理科4月3日 文科4月4日
サークルオリエンテーションでは各サークルが教室にブースを構え、新入生は各ブースを回ってサークルの説明を受けます。諸手続後のテント列とは異なり、新入生が自主的に、興味のあるサークルの説明を聞きに行くことができるのが特徴です。ビラなどを参考に、見に行くサークルを事前に絞っておくと良いでしょう。
授業開始
4月7日
今年は4月11日に入学式が開催されますが、その前に授業が始まります。最初の授業では、授業の概要や単位認定・成績評価について説明されることが多いですが、いきなり授業を開始する場合もあります。2024年は、初めの1週間はオンラインで行われました。「鬼」や「仏」といった、教員の評判が流布するのもこの頃。単位の取得しやすさや課題の分量、評価の厳しさによって評判が付けられます。しかし、真面目に履修すれば単位取得は難しくなく、教員も人柄の良い人がほとんど。自分の関心を最優先に履修を決めると良いでしょう。最初は興味を引かれる講義に全て出席し、授業や教員の雰囲気をつかんでみるのも一案です。オリエンテーション合宿で先輩から教わるであろう前期課程修了要件を頭に入れ、この時期から早めに履修する講義のめどを付けておきましょう。
入学式
4月11日
参列者を新入生とその家族2名までとして日本武道館で開催され、インターネット配信も行われる予定です。式典は例年1時間20分ほどで、総長の式辞や応援歌の斉唱、入学生の総代による宣誓などが行われます。
