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2022年8月20日

単位不認定の学生 留年の停止求め東京地裁に訴状提出

 新型コロナウイルス感染症により欠席した授業について、補講が認められず単位不認定となったと主張している杉浦蒼大さん(理Ⅲ・2年)が8月19日、東大へ留年措置処分の執行停止などを求める訴状を東京地裁に提出した。学部が5日に公開した「東京新聞」への抗議文についても自身への名誉毀損(きそん)に当たるとして、撤回を求めていくと明かしている。

 

 杉浦さんは5月17日に必修科目である「基礎生命科学実験」を欠席。同科目では、体調不良などのやむを得ない理由で欠席をする場合は授業開始の2時間前までに欠席届を提出することを定めているが、提出が遅れた杉浦さんは補講の受講が認められず、欠席の扱いとなったという。提出が遅れたことについて杉浦さんは新型コロナウイルス感染症による重篤な症状下にあったためと主張している。

 

 教養学部は杉浦さんの主張を一方的に掲載したとして「東京新聞」に対し抗議文を公開(18日に削除)。当該科目が不認定となった原因が5月17日の欠席によるものではないと本人に対し説明してきたことや、欠席した日の夕刻に杉浦さんが東大の学習管理システムITC-LMSにログインしていた形跡を提示し、本人の主張に異議を唱えるなどしていた。

 

 8月9日に東京大学新聞社が行った取材に対し杉浦さんは「今後も単位不認定の理由が『コロナ感染に伴う欠席であるにもかかわらず、補講が認められなかった点』にあることを一貫して主張します」と話している。

 

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