スポーツニュース

2021年11月30日

【東大ラグビー】成城大戦 完勝で4位フィニッシュ

 

 ラグビー部(関東大学対抗戦グループB)は11月28日、成城大学と対抗戦最終戦を戦い、43─12で勝利した。素早いパスワークと強いフィジカルで前半から試合の主導権を握り、前半後半でそれぞれ3トライを挙げての白星。最終成績は4勝3敗で、Bグループ8チーム中4位だった。(取材・安部道裕)

 

タックルを受けながらも突き進む垣内(撮影・安部道裕)

 

東大|22 21|43

成城|0  12|12

 

 最終戦、試合の流れをつかんだのは東大だった。早いパス回しで左サイドにボールを運んでいき、ウィング・垣内太朗(工・4年)が抜け出してセンター・財木一多(工・3年)にパス。財木がトライし、先制に成功する。その後は両者の粘り強い守備で一時膠着(こうちゃく)状態になるが、フィジカルで優位に立つ東大がモールで追加点を奪うことに成功。その後も東大ペースで試合が進み、完璧な試合運びを見せ前半を22─0で終えた。

 

前半、モールからこの日二つ目のトライを奪う(撮影・安部道裕)

 

 大量リードで迎えた後半、開始早々から追加点を奪う。このまま東大ペースでゲームが進行するかと思われたが、成城大に2連続でトライを決められ、じわじわと追い上げられる。踏ん張りを見せる成城大を前に東大も「しっかり前に出て守ろう」とお互いを鼓舞。成城大に傾きかけた流れを引き戻し、追加点を許さない。「前に出た守備でうちの強いフィジカルを発揮できるようになったのが良かったと思います」と、試合後杉浦育実(文・4年)主将は振り返った。その後もダメ押しで二つのトライを奪いノーサイド。対抗戦最終戦を完勝で終えた。

 

気迫のこもった守備で簡単には追加点を許さない(撮影・安部道裕)

 

・杉浦主将のコメント

 勝ち切れたことは素直にうれしいですが、自分たちのラグビーが満足にできたわけではないです。意思決定で迷ったプレイが多く、全体的に判断が遅くなっていたので、ボールの球出し、テンポも遅くなっていました。あと1カ月シーズンは残っているので、そこで自分たちのラグビーをしっかり完成させてより力強いプレーができたら良いなと思います。

 

・深津ヘッドコーチのコメント

──成城大戦を振り返って

 最終戦、勝利できて良かったです。攻撃陣は継続して攻撃できたことは問題なかったですが、アタッキングプレッシャー(攻撃によって相手にプレッシャーを与えること)はもっと与えられたと思います。守備陣に関しては、今日はあまり点を取られてはいないですが、東大の目指す守備の理想形から比べると、プレッシャーをあまりかけられなかったです。そこは残りのシーズンで修正していきたいです。

 

──対抗戦を振り返って

 学習院戦に勝ちたかったです。学習院には最後1点差での惜敗でした。結果論ですが十分勝ち切る力はあり、学習院に勝って5勝2敗に持っていけるチームだったとは思っています。そこは恐らく自分より選手の方が悔しいと思いますが、できる力を出してくれたかなと思います。4年生はあと3試合で今年のチームが終わってしまいます。自分は今年の4年生が1年生の時にコーチを始め、ずっと一緒にやってきました。残りの3試合は楽しんでほしいし、この4年間積み重ねてきたものは全部出せるような試合をしてほしいと思っています。

 

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