駒場Iキャンパスの野球場で練習を積む東大軟式野球部。早稲田大学、慶應義塾大学、明治大学、立教大学、法政大学の各軟式野球部とともに東京六大学軟式野球連盟に所属している。過去には優勝も経験しているが、22年秋季リーグ戦では6位と悔しい結果に終わった。今回は、逆襲を図る23年春リーグ戦での奮闘について寄稿してもらった。(寄稿=横山秀太・東京大学運動会軟式野球部)
軟式野球部春季リーグ第8戦 vs法政大学(5月17日)
東大|000010000|1
法大|10111010X|5
東大の先発は、これまでの試合で好投を続けている檜山岳(理I・2年)である。前回の試合では、法大打線を8回1安打1失点に抑える好投を見せており、期待がかかる登板だ。
だが、この日は前回のように上手くはいかない。初回、テンポよく2人の打者を打ち取ったが、そこからが問題。続く打者に四球を与え、パスボールによって2死二塁とされる。得点圏にランナーを置いた状態から、相手の4番打者にタイムリー二塁打を浴び、あっけなく失点を許してしまう。
東大の失点はさらに続く。三回裏、2死から四球により出塁を許すと、続く打者にタイムリー二塁打を浴び、2失点目。四回裏には1死満塁のピンチを招き、そこから内野ゴロの間に1点を失ってしまう。
四回までで3失点の東大。その打線は、法大のエース・青柳匡悟の前に完全に抑え込まれてしまう。ここまでに放ったヒットは、三宅偉斗(文I・2年)の1本のみだ。
このまま沈黙し続けるわけにはいかない東大打線。五回表、なんとか意地を見せる。1死から真田恒(育・3年)が二塁打を放つと、続く佐藤圭佑(理I・2年)が相手の野手選択によって出塁し、その間に真田も進塁して1死一三塁。続く打者に1球が投じられるや否や、佐藤が二塁へ向かってスタート。相手捕手が二塁へ送球した隙に、真田は本塁ヘ突入し、1点を返すことに成功する。
さらに点差を詰めたい東大。六回表に三宅がライト前へ、八回表に佐藤がレフト前へヒットを放つも、終盤のヒットはこの2本だけにとどまり、打線が繋がらない。
東大は五回に1点、さらに七回にも1点を失い、徐々に点差を広げられていく。最後まで相手左腕の速球に苦しめられ、そのまま敗戦となった。