駒場Iキャンパスの野球場で日々練習を積む東大軟式野球部。早稲田大学、慶應義塾大学、明治大学、立教大学、法政大学の各軟式野球部とともに東京六大学軟式野球連盟に所属している。過去には優勝も経験しているが、22年秋季リーグ戦では6位と悔しい結果に終わった。今回は、逆襲を図る23年春リーグ戦での奮闘について寄稿してもらった。(寄稿=横山秀太・東京大学運動会軟式野球部)
軟式野球部春季リーグ第6戦 vs法政大学(5月2日)
法大|000100000|1
東大|000000000|0
今回の相手・法政大学とは、今季リーグ戦での初対戦となる。リーグ後半戦を白星でスタートしたい東大は、これまでの試合で好投している檜山岳(理I・2年)を先発マウンドに送った。
序盤、檜山はランナーを出しながらも、粘りのピッチングを見せ、三回まで無失点に抑える。一方の打線は、二回に伊勢本直哉(理I・2年)が内野安打を放ったほか、三回には三宅偉斗(文I・2年)が外野の頭を越す長打を放ったが、得点に結びつかない展開が続く。
ここまではスコアボードに0が並ぶ展開。そうした中、先制したのは法政大学であった。四回、檜山は死球でランナーを出すと、続く打者を内野ゴロで打ち取る間に進塁を許し、2死二塁とされる。さらに、次の打者へと投じた一球は内野を抜けてセンターへと転がる。センターから返球されたボールは悪送球となり、その間にランナーは生還、東大はついに1点を失う。
1点を追いかける展開となった東大。しかし、その打線は攻撃の手を緩めたわけではない。四回には遊撃手・田中直旺(工・4年)の中安、二塁手・伊勢本の左安によって2死一、二塁のチャンスを作ったほか、田中は六回にもセンターへ二塁打を放ち、二遊間を守る2人が複数安打を放って攻撃を盛り立てる。しかし、なかなか得点には繋がらない。
東大は九回、林隼介(工・3年)へと継投。最後の打者を見逃し三振にとるなど、完璧な投球を見せ、最終回の攻撃に望みを託す。
最終回、東大は上位打線からの攻撃。投手陣の好投に応えたいところだったが、相手投手の速球に押さえ込まれ、三者凡退でゲームセットとなってしまう。東大が打ったヒットは5本だったが、打たれたヒットはわずかに1本。打線の調子が上がってこない東大にとって、1点の失点は大きかったようだ。