駒場Iキャンパスの野球場で日々練習を積む東大軟式野球部。早稲田大学、慶應義塾大学、明治大学、立教大学、法政大学の各軟式野球部とともに東京六大学軟式野球連盟に所属している。過去には優勝も経験しているが、22年秋季リーグ戦では6位と悔しい結果に終わった。今回は、逆襲を図る23年春リーグ戦での奮闘について寄稿してもらった。(寄稿=横山秀太・東京大学運動会軟式野球部)
軟式野球部春季リーグ第2戦 vs明治大学(4月11日)
東大|200000320|7
明大|02101071X| 12
初戦から1ヶ月ほど経ち、ついに迎えた春季リーグ第2戦。その相手は明治大学である。
試合が動いたのは初回だった。先頭の真田恒(育・3年)が中安を放って出塁したのを機に一死満塁とすると、5番・田中直旺(工・4年)の犠牲フライで1点を先制する。続く杉村奎伍(理Ⅱ・3年)も中安を放って、さらに1点を追加する。
一方、先発の泉湧太(農・4年)は三回に逆転を許したものの、最小失点にとどめ、強力明治打線を相手に粘りのピッチングを見せる。五回には相手の連打で無死一三塁とされるも、2番手の檜山岳(理Ⅰ・2年)が犠牲フライによる1点で抑えきり、ここも最小失点でしのぐ。
投手陣の粘投に応えたい野手陣。七回表の攻撃、上位から始まる東大打線が真価を発揮する。先頭の真田が四球で出塁すると、その後のバントと四球で2死一二塁のチャンスを作る。そこで回ってきたのは、絶好調の5番・6番コンビ。すると、5番・田中、6番・杉村が期待に応える連続タイムリーを放ち、一気に試合をひっくり返す。
しかし、このまま大人しくしてくれないのが明大打線である。七回、鈴木元(経・4年)、中杉天耀(薬・4年)の2人の投手を継投するも、打者一巡六安打の猛攻を受け、この回一挙7失点。東大は再び追いかける展開となる。
八回の攻撃では、真田、三宅偉斗(文I・2年)、丸澤勇介(法・4年)の3連打で2点を返したものの、7回の大量失点が大きく響き、敗戦。シーソーゲームをものにできなかった東大は、痛い2敗目を喫した。