授業

2023年4月6日

進路も見据えた履修のコツは? ─目標別モデルケース大公開!─ 理Ⅰ編

 

 授業や学生生活に燃える新入生の前に立ちはだかる最初の壁が時間割作り。授業がたくさんありすぎてわからない、とりあえず面白そうなものを受けようか……と考えているあなた。せっかくなら、今の漠然とした興味だけではなく来年の進学選択、あるいはさらにその先につながる充実した学びを得たくないだろうか? そんな人のために、本記事では昨年4月入学の先輩の履修例を大公開。実際に学生がこの1年何に重点を置いて、何を目指して授業を受けていたのか覗いてみよう。(1Sは1年Sセメスター、1Aは1年Aセメスターを意味する。セメスターは4カ月単位の授業期間。時間割は1Sのもの)(構成・鈴木茉衣、取材・新内智之、宮川理芳、佐藤万由子、小原優輝)

 

【理I×文理両方に興味】聴講を上手に活用

 

 理系科目が得意なので所属は理Iですが、経済学にも興味があり、将来も分野横断的に学びを深めたいです。進学先はまだ悩んでいます。最終希望が定まったとき成績で諦めることのないように、勉強を頑張りました。

 

 入学してすぐの1Sは履修に関する情報が少なかったので、比較的情報が出そろっており、授業内容も明確な科目をメインに組みました。1Aは多めに履修登録して、訂正期間でこまを減らす方法をとりました。理Iは進学選択の競争が激しいため、興味があることを前提に、自分に基礎知識があって高得点が狙えるような授業を選択しました。選択しなかったけれど興味のある分野の授業は聴講していました。

 

 面白かった授業は「記号論理学I(理科生)」ですね。思想・芸術を扱う総合科目A系列ですが数学的な内容を扱っているので、理科生におすすめです。聴講していた「社会行動論」は人間の行動心理を扱うなど、理系以外の分野にも興味のある自分には面白かったです。大変だった授業は必修の基礎実験です。予復習に多くの時間を割くことになりますが、慣れてきたらうまくスケジュールに組み込めると思います。

 

 大学での勉強は高校から大きく変わりませんが、強いて言うなら解法暗記で太刀打ちできる内容ではないと思います。ただ、概念の理解ができればそこまで困ることはないので安心してください。

 

 理Iはテストでの評価が中心ですが課題も少なくはないため、勉強は忙しいです。しかしどの授業も面白かったので苦にはなりませんでした。頑張った結果高成績を取ることもできたので、2Sからはゆったり勉強するつもりです。将来は研究者を志望しているので、今後も自分の興味分野を探していきたいと思っています。

 

1Sの時間割

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