授業や学生生活に燃える新入生の前に立ちはだかる最初の壁が時間割作り。授業がたくさんありすぎてわからない、とりあえず面白そうなものを受けようか……と考えているあなた。せっかくなら、今の漠然とした興味だけではなく来年の進学選択、あるいはさらにその先につながる充実した学びを得たくないだろうか? そんな人のために、本記事では昨年4月入学の先輩の履修例を大公開。実際に学生がこの1年何に重点を置いて、何を目指して授業を受けていたのか覗いてみよう。(1Sは1年Sセメスター、1Aは1年Aセメスターを意味する。セメスターは4カ月単位の授業期間。時間割は1Sのもの)(構成・鈴木茉衣、取材・新内智之、宮川理芳、佐藤万由子、小原優輝)
【文II×2年次の余裕重視】レポートは好きな分野に集中できる
2年次の履修に余裕を作りたかったので1年次にたくさん単位を取得しました。1Sでは14こま履修し、選択必修は社会科学で文Ⅱ生の間でスタンダードな「数学I」と「経済I」、人文科学では学習内容がイメージしやすく後期課程の進路としても少し関心があった「心理I」を取りました。進学選択では経済学部を希望予定です。数式を用いる経済学の方が法学や人文科学よりも主義主張による対立が少なさそうですし、学科が細分化されておらず多くの人と協力しながら勉強できそうなのも魅力的です。ただ、文Ⅱ生だからといって最初から経済学部への進学を決めてしまうのはもったいないと思います。授業の中で自分に合う学問を探しましょう。
履修した授業の中では、「心理I」と「情報認知科学」が面白かったです。もともと心理テストが好きで、シラバスに記載されていた記憶やバイアスのテーマにも興味を引かれました。「心理I」では脳や視覚、「情報認知科学」でAIやロボットの内容など、幅広く勉強できて良かったです。オンライン授業は定期的に視聴する習慣が付かず大変でした。配布されるプリントだけで理解できる授業は少なくオンライン授業も集中して聞かなければなりません。FLOWやALESAといった英語で表現する授業でクラスメートがいなかったのもしんどかったです。
テスト評価が中心だった高校時代には書く機会が少なかったレポートも特に苦にはなりませんでした。むしろ、自分が好きな分野の学習を集中的に深められるため好きですね。興味があるテーマか否かで覚える苦労もだいぶ変わりますから。本年度は単位の取りやすさを重視して取った授業もある程度あったのですが、来年度は「基礎統計」など負担は大きそうでも、スキルが身に付いて将来の役に立ちそうな授業も取っていきたいです。
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