東大は2018年度入試から理Ⅲで面接を復活する。東京大学新聞社は実際の理Ⅲ生の医療への意識や、面接をどう見ているのかを知るために、理Ⅲ生を対象としたアンケートを実施。面接に肯定的な意見が過半数を占めるも、否定的意見も多くあった。(構成・関根隆朗)
アンケートは理Ⅲ1・2年生の全200人を対象として5月19~27日に実施し、54人から回答を得た。入試での面接が必要か、面接の狙いは達成されるかなどを聞いた。(数値は全て小数第2位を四捨五入)
理Ⅲ入試に面接が必要と思うか尋ねると、「そう思う」「どちらかといえばそう思う」と答えた人が61・1%、「どちらかといえばそうは思わない」「そうは思わない」が38・9%で、肯定派が約6割を占めた。面接が必要と答えた人に理由を尋ねると「人間性も臨床には大事」「トップレベルの学力を持つ学生でも医師としての心構えが必要」など、人間性や医師への適性の評価が必要という意見が多く上がった。面接が不要と答えた人からは「面接で判断できるものが不明瞭」のように面接の有効性を疑問視する声や「進学選択で医学科志望者に面接を課せば良い」との声が挙がった。
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この記事は、2016年6月7日号からの抜粋です。本紙では、その他のアンケート結果や、オリジナルの記事を掲載しています。
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