2021年度入学試験(外国学校卒業学生特別選考・前期日程)の合格者が10日正午ごろ、東大のウェブサイトで公開され、前期日程で2993人、外国学校卒業学生特別選考で42人が合格した。前期日程、外国学校卒業学生特別選考、学校推薦型選抜の合格者のうち、女性の割合は21.1%と過去最高を記録した。科類別に見ると、文Ⅰの合格者最低点が文科の中で最低となった。
文科の合格者最低点は、高い順に文Ⅱで337.9点(550点満点、以下同様)、文Ⅲで336・6点、文Ⅰで334・8点だった。前年度は7年ぶりに文Ⅱより文Ⅲの合格者最低点が高くなったが、本年度は再び文Ⅱが文Ⅲを上回った。文Ⅰの合格者最低点は前年度より約9点下降したが、文Ⅱ・文Ⅲでは大きな変化はなかった。
理科の合格者最低点は高い順に理Ⅲで375.7点、理Ⅰで333.3点、理Ⅱで314.2点だった。7年連続で理Ⅰの合格者最低点が理Ⅱを上回った。理Ⅲの合格者最低点は前年度より約10点下降し、理Ⅰは約13点の上昇となった。理Ⅱには大きな変化はなかった。
合格者平均点は、文科では高い順に文Ⅱで362.1点、文Ⅰで360.8点、文Ⅲで356.8点。理科では高い順に理Ⅲで405.5点、理Ⅰで360.7点、理Ⅱで338.6点。文Ⅱ・理Ⅰ・理Ⅱで前年度を上回った。全科類での合格者最高点は理Ⅲの480.4点だった。
10日の記者会見で、福田裕穂理事・副学長(総務、入試・高大接続、評価担当)は「本年度は新型コロナウイルスの影響で、一般選抜の追試験があり、問題を作るところから大変だったが、無事うまくいった」と語った。女性の合格者の割合が初めて21%を超えたことについては「女子高校生へ東大の魅力を訴えてきたことが実ったのでは」と述べた。22、23日に実施予定の一般選抜の追試験は、6人が受験予定。
本年度も前年度に引き続き、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、本郷キャンパスでの合格者番号掲示が中止された。19年度合格発表までは合格発表当日の午後0時半ごろ、本郷キャンパス法文1号館と法文2号館の間で合格者番号が掲示されていた。
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