英国の大学評価機関クアクアレリ・シモンズ(QS)社が毎年発表している世界大学ランキングの2023年版が発表され、東大は昨年と同じく23位だった。国内首位を維持し、アジアでは3年連続で6位だった。
東大の「総合評価」は85.3点(100点満点、以下同様)で、昨年比0.9点減。六つの評価項目のうち「学術評価」では昨年に引き続き満点、「企業評価」は99.7点(同0.1点増)、「学生1人当たりの教員数」も91.9点(同0.5点減)と安定して高評価を維持した。また研究力の指標となる「教員1人当たりの論文被引用数」は73.3点(同5.7点減)となった。
一方、国際性の指標では「外国人教員数」は10.4点(同7.1点増)と前々回以前の数年と同程度の評価を受けたが、それでも上位50校の中で最低。「外国人学生数」も27.8点(同0.7点減)という低評価を受け、東大の総合評点を著しく下げる結果に。他の大学と比較して東大が依然国際性に課題を抱えていることが浮き彫りとなった。
東大の他に国内で上位100校に選ばれたのは、京都大学(36位)、東京工業大学(55位)、大阪大学(68位)、東北大学(79位)の4校だった。
全体では、米マサチューセッツ工科大学が11年連続で1位。上位10校の顔触れは昨年と変わらず、9位のチューリッヒ工科大学を除き、米英の大学が占めた。アジアでは、シンガポール国立大学が5年連続で1位だった。
【記事修正】2022年12月5日1時25分、記事タイトルを「QS世界大学ランキング 東大は世界23位タイ 国際性で低評価変わらず」から「QS世界大学ランキング 東大は昨年と同じく世界23位 国際性で低評価変わらず」に変更しました。お詫びして訂正いたします。
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