東大新聞オンラインで7月に公開した記事の7月中のアクセスランキングを調べたところ、1位は推薦生1期生77人のうち6人が進学先を変更したことについての記事だった。入学時点で進学予定先が決まっている推薦生だが、学部長の許可を得れば進学予定を撤回し進学選択へ参加できるとの全学的方針が存在する。一方で実際の対応は各学部の判断に委ねられている実態も判明した。「進学先撤回は例外的な措置」との方針は当面変更されないようだ。
2位の記事では東大における学生結婚を取り上げた。東大教員など4組の学生結婚した夫婦にインタビュー。収入源の見通しが立ってから結婚したカップルが多かった。学生結婚のメリットには子育てや家事などに社会人より時間の融通が利く学生の方が多く時間を割けるという意見が挙げられた一方、デメリットは「特にない」との声が大半を占めた。
3位の記事は新入生の47%が不快な思いをしたという新歓活動の実態について、アンケート調査を基に考察。一部では過度に執拗(しつよう)であったり、個人情報の保護ができていなかったりするなど問題のある新歓活動が行われていた。さらに新歓をやっている上級生側も、サークル内の圧力などで悩んでいることが分かった。
4位は教員のノートパソコンが盗難被害に遭ったことにより、東大生と東大教員、計391人分の個人情報が紛失した事件についてのニュース。過去にも同様の事件が起きており、大学の個人情報保護の姿勢が問われる。
5位と6位には2017年度の就職状況やその分析に関する記事が並び、東大生の就職への関心の高さがうかがえた。就職先ランキングを扱った5位の記事では、銀行に就職する東大生も依然として多いが、外資系コンサルが以前より多くの東大生を採用していることが明らかになった。学部や学科ごとに就職先を見た6位の記事では、学部ごとに就職先が多様であることが分かる。
7位の記事は女性研究者が働く環境としての東大に関する連載の前編。海外の大学に比べ女性研究者が少なく、依然として女性が働きにくい東大の現状を、2人の女性教員に取材した。女子大学院生がセクハラやパワハラを受けるなどしている現状の深刻さに対し、研究者の大多数を占める男性は危機感を覚えていない。女性の数が増えることが環境改善への一番の近道というのが両者の意見だ。
8位と10位の記事ではインスタグラムと東大生について扱った。10位の連載の第1回目では、現役東大生はおしゃれなものだけではなくさまざまな写真を多様な目的で投稿していることが明らかに。8位にランクインした第2回の記事では東大卒インスタグラマー山田茜さんにインタビュー。写真だけではなく文章にもこだわるなど独自に編み出したインスタの活用法について語ってもらった。
【2018年7月アクセスランキング】
1 推薦1期生の進学選択 6人が進学先変更 学部間で対応に差異
3 新入生の47%が「不快な思い」 東大生に聞いた新歓活動の裏側
4 東大生と東大教員、計391人分の個人情報紛失 教員のノートパソコンが盗難被害に
5 2017年度就職状況 外資系コンサル躍進 三大銀行は上位堅持
7 東大における女性研究者の現状(前編) 働きにくい職場 変革は必須
8 【インスタブームに迫る②】写真だけでなく言葉にもこだわりを 東大卒インスタグラマーが語るインスタの攻略法
9 進学選択志望集計 文Ⅰ→法が過去最低に 経は53人減で平年並み
10 【インスタブームに迫る①】東大生に聞いたインスタの使い方
※当該期間に公開した記事のみを集計
過去のランキング
【2018年6月アクセスランキング】世界大学ランキングに関心
【2018年4月アクセスランキング】連載「蹴られる東大」が人気
【2018年3月アクセスランキング】3/10実施の合格発表に高い関心
【2018年1月アクセスランキング】近藤選手の箱根欠場に注目
【2017年アクセスランキング】まつりさんの記事が今年の年間1位に
【2017年12月アクセスランキング】東大生のSNS事情に高い関心
【2017年11月アクセスランキング】東大生の「銀行志向」に関心
【2017年10月アクセスランキング】「ボカロ」関連の記事が人気
【2017年9月アクセスランキング】哲学者の勉強論に高い関心
【2017年8月アクセスランキング】「駒場図書館冷房停止」が1位
【2017年7月アクセスランキング】宮台教授のメッセージに注目
【2017年6月アクセスランキング】「N高」に注目 論文不正問題に依然高い関心