東大新聞オンラインで8月に公開した記事の8月中のアクセスランキングを調べたところ、1位は連載企画「蹴られる東大」の公開取材イベントで行われた、公共政策大学院の鈴木寛教授へのインタビューの模様を伝える記事だった。「蹴られる東大」は、東大に合格しながらも海外のトップ大学に進学した学生に迫り、東大と海外大を中立的に比較した上で東大の在るべき姿を探る企画。大学の選び方について鈴木教授は、世界で通用する人脈を得たいなら海外大を選ぶべきだが、学力を身に付けるには年間約50万円という格安の授業料で世界トップクラスの教育を受けられる東大が良いと答えた。さらに、海外では莫大な費用がかかる米国式の教育体制が広がり、国内では高等教育への投資が縮小している状況で、一般的な家庭が支払える授業料で優れた教育を受けられるという東大の体制を守っていくことが重要だとも述べた。
2位と7位には東京大学新聞社が発行した書籍『東大2019 東大オモテウラ』からの転載記事がランクイン。2位は、東大女子YouTuberとして活躍するもっちゃん(経・4年)とクイズ番組で大人気の水上颯さん(医・5年)の2人が参加した座談会の記事。東大内外で知名度の高い2人が受験生時代の経験や受験に対する考え方について気さくに話す様子が注目を浴びたようだ。7位には男子学生が約8割を占める東大で、異性との出会いが乏しく苦悩する男子学生の声を取り上げた記事が入った。
3位は、2009年に工学部を卒業し翌年日本で2人目のプロゲーマーとしてデビューしたときどさんへのインタビュー記事。国際的な格闘ゲーム大会でときどさんが優勝したことを受け再掲した。大学院入試で挫折し修士課程を中退、就職も考えたが、最後は「理屈を超える情熱」でプロゲーマーの道を選んだときどさん。就活生に向けて「一度しかない人生、自分の信じた道を突き進んで」とエールを送った。
4位は、東大大学院生が44個の太陽系外惑星を発見した記事。一度に発見された惑星の個数としては国内過去最多となる。明るい恒星が近くにあるため今後も継続して観測しやすく、地球型惑星の形成・進化を理解する一助となることが期待される。
5位と6位はともにオープンキャンパス特集号から転載した「東大教員からのメッセージ」だった。鄭雄一教授(工学系研究科・医学系研究科)と河合祥一郎教授(総合文化研究科)が、東大入学を考える高校生に向けて自身の学生時代や東大の魅力について語った。2人とも、多分野から優秀な教員を集めているのが東大の魅力であり、高校と違って大学では自分から積極的に学んでいくべきだと語った。
8位には連載「インスタブームに迫る」の第3弾として、著書『シェアしたがる心理~SNSの情報環境を読み解く7つの視点~』で現代のSNS動向を考察した天野彬さんのインタビュー記事が入った。9位はラクロス部男子(関東学生1部リーグ)がリーグ戦初戦で明治大学と引き分けたことを伝える寄稿記事、10位は進学選択で志望しない学部・学科に進学したが結果的には自らの進路に満足している教員や学生に取材した記事となった。
【2018年8月アクセスランキング】
1 【蹴られる東大⑨】東大は本当に「蹴られて」いるのか 鈴木寛教授インタビュー
2 【東大2019②】もっちゃん×水上颯 現役東大生のぶっちゃけウラ話
3 東大卒プロゲーマー・ときどさんインタビュー 信じた道を進め
4 東大大学院生が太陽系の外にある惑星を、一度に国内最多となる44個発見
5 【東大教員からのメッセージ】鄭雄一教授インタビュー 工学でひもとく道徳の構造
6 【東大教員からのメッセージ】河合祥一郎教授インタビュー 現場から入ったシェイクスピアの研究
8 【インスタブームに迫る③】なぜインスタはここまで人気? 『シェアしたがる心理』の天野彬さんインタビュー
10 進学選択、終わり良ければすべて良し? 志望外の進学先に新たな希望
※当該期間に公開した記事のみを集計
過去のランキング
【2018年7月アクセスランキング】推薦生でも進学先を変えられる?
【2018年6月アクセスランキング】世界大学ランキングに関心
【2018年4月アクセスランキング】連載「蹴られる東大」が人気
【2018年3月アクセスランキング】3/10実施の合格発表に高い関心
【2018年1月アクセスランキング】近藤選手の箱根欠場に注目
【2017年アクセスランキング】まつりさんの記事が今年の年間1位に
【2017年12月アクセスランキング】東大生のSNS事情に高い関心
【2017年11月アクセスランキング】東大生の「銀行志向」に関心